[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク9/CSI5*Wellington FL]
現地時間11日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク9(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われたるウエリントンエクウストリアンリアルティグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号が優勝。2位にシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号、3位にカール・クック(アメリカ)&カリンカ・ヴァント・ゾーグヴリート号が入った。
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、6番のナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号。続いて10番、世界ランク14位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、クリアラウンドしたのは、世界ランク20位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号、カール・クック(アメリカ)&カリンカ・ヴァント・ゾーグヴリート号の2人馬のみとなり、ジャンプ・オフはトータル4人馬で争われることになった。なお、世界ランク13位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点4でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬すべてがクリアラウンド。そのうち、トップタイムの43.24秒をマークしたダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号が見事にウエリントンエクウストリアンリアルティグランプリを制し、優勝賞金140,250ドル(約1,870万円を)を獲得した。
続いて、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号が減点0、43.85秒で2位、カール・クック(アメリカ)&カリンカ・ヴァント・ゾーグヴリート号が減点0、44.56秒で3位、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号が減点0、46.33秒で4位、第1走行を減点4でフィニッシュしたエドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5エルヴァロ号が5位に入った。
ラドリアーノZ号はドイツ産のザンガーシャイド種(15歳牡馬)。2017年よりダニエル・ブルマン(イスラエル)とコンビを組み、ハンプトン・クラシック・ホースショー2017(CSI4*Bridgehampton NY)、冬季馬術フェスティバル2018・2019(CSI5*Wellington FL)、ピアッツァ・ディ・シエナ2019(CSIO5* Rome)でグランプリ優勝、ナショナルホースショー2022(CSI4*-W Lexington)でのFEIワールドカップ・レキシントン大会優勝など、数々のビッグタイトルを獲得している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。