[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク8/CSIO4*Wellington FL]
現地時間5日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク8(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われたるJTWGグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ダニエル・コイル(アイルランド)&アイボリーTCS号が優勝。2位にレイシー・ギルバートソン(アメリカ)&カーリン・ヴァント・ヴェンネホフ号、3位にマクレーン・ウォード(アメリカ)&カラス号が入った。
第1走行
出場43人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、9番のベス・アンダーヒル(カナダ)&ニッカVDビショップ号。続いて、12番のダニエル・コイル(アイルランド)&アイボリーTCS号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、クリアラウンドしたのは、世界ランク11位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&カラス号、レイシー・ギルバートソン(アメリカ)&カーリン・ヴァント・ヴェンネホフ号の2人馬のみとなり、ジャンプ・オフはトータル4人馬で争われることになった。
なお、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点14、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの38.06秒をマークしたダニエル・コイル(アイルランド)&アイボリーTCS号が見事にJTWGグランプリを制し、優勝賞金74,580ドル(約1,014万円を)を獲得した。
続いて、レイシー・ギルバートソン(アメリカ)&カーリン・ヴァント・ヴェンネホフ号が減点0、39.30秒で2位、マクレーン・ウォード(アメリカ)&カラス号が減点4、39.86秒で3位、ベス・アンダーヒル(カナダ)&ニッカVDビショップ号が減点8、43.55秒で4位、第1走行を減点4、73.34秒でフィニッシュしたダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号が5位に入った。
アイボリーTCS号はオランダ産のKWPN種(10歳牝馬)。2021年よりダニエル・コイル(アイルランド)とコンビを組み、2022年にカナダのCSI2*でグランプリ優勝、アメリカのCSI4*で150cmクラス優勝、2022年にアメリカのCSI4*で145cmクラス優勝、MLSJ2022 ラ・キンタ大会(CSI5* MLSJ Thermal)で150cmクラス優勝などの成績を残している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。