[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク7/CSI5*Wellington FL]
現地時間25日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク7(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われたるルガーノダイアモンズグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号が優勝。2位にマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号、3位にシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号が入った。
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は10番、世界ランク9位で FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーン VDM号。 続いて19番、同ランク13位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)& ジェームス・カン・クルZ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク11位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号、 ダニエル・コイル(アイルランド)&ギズボーンVDL号、エイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ベニーズ・レガシー号、 ブライアン・モーグル(アメリカ)& MTMヴィーヴル・ル・レーヴ号の5人馬がクリアラウンド。 トータル7人馬がジャンプ・オフ へ駒を進めた
なお、世界ランク5位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点12、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点16でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの40.26秒をマークしたローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号が見事にルガーノダイアモンズグランプリを制し、優勝賞金140,250ドル(約1,912万円を)を獲得した。
続いて、マクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号が減点0、40.56秒で2位、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号が減点0、 42.35秒で3位、ダニエル・コイル(アイルランド)&ギズボーンVDL号が減点0、44.45秒で4位、ブライアン・モーグル(アメリカ)& MTMヴィーヴル・ル・レーヴ号が減点4、44.28秒で5位に入った。
バロウティヌエ号はドイツ産のハノーバー種(13歳牝馬)。アダム・プルデント(アメリカ)とのコンビで、2020年にアメリカのCSI2*、2021年にアメリカのCSI4*にてグランプリを制した後、ローラ・クラウト(アメリカ)とコンビを結成。2021年にアメリカ代表チームのメンバーとして、2020東京五輪に出場し、団体銀メダルを獲得している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。