[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク7/CSI5*Wellington FL]
現地時間23日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク7(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)3日目に行われたアデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド7(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、アシュリー・ボンド(イスラエル)&ドナテッロ141号が優勝。2位にジェシカ・メンドーサ(イギリス)&プレイ号、3位にジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号が入った。
第1走行
出場47人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号。続いて、4番のゾーイ・コンター(ベルギー)&ダワ・デ・グリーンベイZ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク13位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号、ダーラ・ケニー(アイルランド)&ロックスター号、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号、ジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号、アシュリー・ボンド(イスラエル)&ドナテッロ141号など16人馬がクリアラウンド。トータル18人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク5位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点24、同ランク9位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点8、11位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点28に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、8人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの32.62秒をマークしたアシュリー・ボンド(イスラエル)&ドナテッロ141号が見事にアデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド7を制し、優勝賞金25,740ドル(約351万円を)を獲得した。
続いて、ジェシカ・メンドーサ(イギリス)&プレイ号が減点0、33.39秒で2位、ジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号が減点0、33.89秒で3位、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号が減点0、34.34秒で4位、ゾーイ・コンター(ベルギー)&ダワ・デ・グリーンベイZ号が減点0、34.83秒で5位に入った。
ドナテッロ141号はドイツ産のウェストファーレン種(12歳牡馬)。2018年よりアシュリー・ボンド(イスラエル)とコンビを組み、デルマー・インターナショナルホースショー2019(CSI3*-W Del Mar)でFEIワールドカップ・デルマー大会優勝、冬季馬術フェスティバル2020 ウィーク9(CSI5* Wellington FL)でグランプリ優勝、MLSJ2021 第7戦 オトミ大会(CSI5* MLSJ San Miguel De Allende)、MLSJ2022 第8戦 モンテレイ大会(CSI5* MLSJ Monterrey)でグランプリ優勝などの成績を上げているほか、イスラエル代表として、2020東京五輪にも出場している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。