[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク6/CSI3*Wellington FL]
現地時間19日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク6(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われたKASKグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、ベルトラム・アレン(アイルランド)&エミーロウ号が優勝。2位にキャスリーン・ドリスコル(アメリカ)&アロメ号、3位にエイミー・ミラー(カナダ)&トルーマン号が入った。
第1走行
出場44人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は10番、世界ランク9位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&ナルコスVDスミッドシューブ号。続いて、19番のデビッド・ブレイク(アイルランド)&クラウド号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク11位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号、同ランク13位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)&アウト・オブ・ザ・ブルーSCF号、ベルトラム・アレン(アイルランド)&エミーロウ号、リリー・キーナン(アメリカ)&アガナ・ファン・ヘット・ジェレンダルZ号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの36.86秒をマークしたベルトラム・アレン(アイルランド)&エミーロウ号が見事にKASKグランプリを制し、優勝賞金48,180ドル(約647万円を)を獲得した。
続いて、キャスリーン・ドリスコル(アメリカ)&アロメ号が減点0、38.21秒で2位、エイミー・ミラー(カナダ)&トルーマン号が減点0、39.45秒で3位、リリー・キーナン(アメリカ)&アガナ・ファン・ヘット・ジェレンダルZ号が減点0、39.82秒で4位、デビッド・ブレイク(アイルランド)&クラウド号が減点0、41.25秒で5位に入った。
エミーロウ号はイギリス産のアイリッシュ&ヨーロピアンスポーツホース種(11歳牝馬)。2022年よりベルトラム・アレン(アイルランド)とコンビを組み、同年にオランダのCSI2*でグランプリ優勝、オランダとベルギーのCSI3*で150cmクラス優勝などの成績を残している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。