[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク5/CSI5*Wellington FL]
現地時間11日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク5(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われたフィデリティインベストメンツグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、マクレーン・ウォード(アメリカ)&カラス号が優勝。2位にダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号、3位にケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号が入った。
第1走行
出場41人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、14番のラース・ケルステン(オランダ)&エマートン号。続く15番、リチャード・フォーゲル(ドイツ)&ユナイテッド・タッチS号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク9位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、同ランク11位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&カラス号、18位のケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号、ダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号など7人馬がクリアラウンド。トータル9人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク5位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点4、同ランク13位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点13、20位のダニエル・ブルマン(イスラエル)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの44.03秒をマークしたマクレーン・ウォード(アメリカ)&カラス号が見事にフィデリティインベストメンツグランプリを制し、優勝賞金140,250ドル(約1,84万円を)を獲得した。
続いて、ダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号が減点0、45.09秒で2位、ケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号が減点0、45.14秒で3位、ナタリー・ディーン(アメリカ)&アコタM号が減点0、43.24秒で4位、ラース・ケルステン(オランダ)&エマートン号が減点0、48.42秒で5位に入った。
カラス号はドイツ産のホルシュタイナー種(15歳牝馬)。2022年よりマクレーン・ウォード(アメリカ)とコンビを組み、同年のMLSJ2022 第5戦 トラヴァースシティ大会(CSI5* MLSJ Traverse City)でグランプリ2位、フォートワース・インターナショナル2022(CSI4*-W Fort Worth)でFEIワールドカップ・フォートワース大会2位などの成績を残している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。