[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク3/CSI4*Wellington FL]
現地時間28日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク3(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われたネットジェッツグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、ベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号が優勝。2位にシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ナマステ・ヴァン・ヘット・エイケヴェルド号、3位にケント・ファリントン(アメリカ)&トウレイナ号が入った。
第1走行
出場45人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、4番のエドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5チャガヌス号。続く5番のナタリー・ディーン(アメリカ)&アコタM号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク6位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号、同ランク10位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号、14位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ナマステ・ヴァン・ヘット・エイケヴェルド号、18位のケント・ファリントン(アメリカ)&トウレイナ号など11人馬がクリアラウンド。トータル13人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、7人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの38.35秒をマークしたベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号が見事にネットジェッツグランプリを制し、優勝賞金74,580ドル(約972万円)を獲得した。
続いて、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&ナマステ・ヴァン・ヘット・エイケヴェルド号が減点0、38.46秒で2位、ケント・ファリントン(アメリカ)&トウレイナ号が減点0、38.77秒で3位、リチャード・フォーゲル(ドイツ)&ユナイテッド・タッチS号が減点0、39.75秒で4位、レイシー・ギルバートソン(アメリカ)&カーリン・ヴァント・ヴェンネホフ号が減点0、40.21秒で5位に入った。
ダラス・ベガス・バティリー号はフランス産のセルフランセ種(10歳牝馬)。2022年にニコラス・デルモット(フランス)とのコンビにより、フランスのCSI2*でグランプリ3位、CSI3*で150cmクラス優勝などの成績を上げた後、ベン・マー(イギリス)とコンビを結成。コンビでの初勝利が初のCSI4*グランプリ制覇となった。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。