[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク12/CSI5*Wellington FL]
現地時間30日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク12(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)3日目に行われたアデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド12(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm)にて、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号が優勝。2位にロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号、3位にブリス・ヒアーズ(アメリカ)&アンチドート・デ・マーズ号が入った。
第1走行
出場51人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のアンドリュー・ボーンズ(アイルランド)&シー・トップブルー号。続いて、9番のティファニー・フォスター(カナダ)&ハミルトン号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク8位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号、リリー・キーナン(アメリカ)&アガナ・ファン・ヘット・ジェレンダルZ号、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号など13人馬がクリアラウンド。トータル15人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)、同ランク13位のケント・ファリントン(アメリカ)、14位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点4、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)は減点8でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
3人馬が棄権したため、12人馬で争われたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの36.50秒をマークしたダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号が見事にアデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド12を制し、優勝賞金48,180ドル(約639万円を)を獲得した。
続いて、ロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号が減点0、38.00秒で2位、ブリス・ヒアーズ(アメリカ)&アンチドート・デ・マーズ号が減点0、38.46秒で3位、ロベルト・テラン・タフル(コロンビア)&デズ・オクトフ号が減点0、41.06秒で4位、ティファニー・フォスター(カナダ)&ハミルトン号が減点0、41.70秒で5位に入った。
ジェマW号はオランダのKWPN種(12歳牝馬)。2018年よりダニエル・ブルマン(イスラエル)とコンビを組み、2021年にアメリカのCSI4*でグランプリ優勝、2022年にMLSJ2022 トロント大会(CSI5* MLSJ Toronto)でグランプリ優勝、ロイヤルホースショー2022(CSI5*-W Toronto)でFEIワールドカップ・トロント大会2位、ワシントン・インターナショナルホースショー2022(CSI5*-W Upper Marlboro)でFEIワールドカップ・ワシントン大会2位という成績を残している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。