[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク8/CSIO4*Wellington FL]
現地時間6日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク8(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われた$216,000 JTWGグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号が優勝。2位にイオリ・マイティリノウ(ギリシャ)&レヴィス・デ・ミューズ号、3位にベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号が入った。
第1走行
出場49人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のアマンダ・ダービーシャー(イギリス)&コーンウォールBH号。続いて、18番のカール・クック(アメリカ)&コーチェラ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号、同ランク12位で2004アテネ五輪・2008北京五輪団体金メダリストのマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号、エリン・バラード(カナダ)&ガキル号、リリー・キーナン(アメリカ)&アガナ・ヴァン・ヘット・ゲレンダルZ号など6人馬がクリアラウンド。トータル8人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク5位のダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点8、14位のダニエル・ブルマン(イスラエル)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の35.22秒をマークしたマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号が見事に$216,000 JTWGグランプリを制し、優勝賞金71,280ドル(約820万円)を獲得した。
続いて、イオリ・マイティリノウ(ギリシャ)&レヴィス・デ・ミューズ号が減点0、36.84秒で2位、ベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号が減点4、36.30秒で3位、アマンダ・ダービーシャー(イギリス)&コーンウォールBH号が減点4、36.75秒で4位、エリン・バラード(カナダ)&ガキル号が減点4、37.09秒で5位に入った。
HHアズール号はベルギー産のベルジャン・スポーツホース種(16歳牝馬)。2015年よりマクレーン・ウォード(アメリカ)とコンビを組み、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017優勝、冬季馬術フェスティバル2016・2015でのCSI5*グランプリ優勝、スプルースメドウズ・ナショナル2015(CSI5* Spruce Meadows)でグランプリ優勝など、数々のビッグタイトルを獲得している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。