ベルトラム・アレン(アイルランド)がIDAディベロップメント・グランプリを制覇/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク6

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク6/CSI3*Wellington FL]

現地時間20日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク6(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われた$140,000 IDAディベロップメント・グランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ベルトラム・アレン(アイルランド)&ハーレイVDビショップ号が優勝。2位にベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号、3位にエドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5エルヴァロ号が入った。

第1走行

出場44人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、6番のカルロス・ハンク・ゲレイロ(ブラジル)&ターボZ号。続いて8番、世界ランク18位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク5位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号、同ランク9位のコナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号、11位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、ナイエル・ナサール(エジプト)&コロナード号、エドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5エルヴァロ号、ベルトラム・アレン(アイルランド)&ハーレイVDビショップ号など13人馬がクリアラウンド。トータル15人馬がジャンプ・オフに進出した。

なお、世界ランク18位のダーラ・ケニー(アイルランド)は減点9でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフへ駒を進めることはできなかった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、9人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の39.66秒をマークしたベルトラム・アレン(アイルランド)&ハーレイVDビショップ号が見事にIDAディベロップメント・グランプリを制し優勝賞金46,200ドル(約530万円)を獲得した。

続いて、ベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号が減点0、40.92秒で2位、エドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5エルヴァロ号が減点0、40.95秒で3位、コナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号が減点0、41.84秒で4位、ナイエル・ナサール(エジプト)&コロナード号が減点0、42.30秒で5位に入った。

ハーレイVDビショップ号はベルギー産のベルジャン・ウォームブラッド種(15歳牡馬)。2018年に二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)とのコンビでLGCT2018 カスカイス大会(CSI5*GCT Cascais Estoril)のグランプリ優勝、FEIジャンピング・ネーションズカップ・ファイナル2018優勝などのタイトルを獲得。同年11月にベルトラム・アレン(アイルランド)とコンビを結成し、2019年にはフランス、ベルギー、カタールのCSI5で上位入賞をはたしている。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。