エイドリアン・スターンリット(アメリカ)がWEFチャレンジカップ・ラウンド5を制す/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク5

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク5/CSI5*Wellington FL]

現地時間10日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク5(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)3日目に行われた$75,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド5(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、エイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ベニーズ・レガシー号が優勝。2位にロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号、3位にベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号が入った。

第1走行

出場56人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は7番、世界ランク5位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号。続いて、12番のティファニー・フォスター(カナダ)&フィゴー号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク8位のケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号、2012ロンドン五輪個人銅メダリストのシアン・オコナー(アイルランド)&セルッティ・ヴァン・ター・フルストZ号、エドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5チャガヌス号、エイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ベニーズ・レガシー号など10人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル12人馬で争われることになった。

なお、世界ランク3位のダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4、同ランク9位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点8、12位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)、15位のダニエル・ブルマン(イスラエル)、18位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点4でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

ジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の38.60秒をマークした、エイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ベニーズ・レガシー号見事に$75,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド5を制し、優勝賞金24,750ドル(約287万円を)を獲得した。

続いて、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号が減点0、39.69秒で2位、ベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号が減点0、39.92秒で3位、シアン・オコナー(アイルランド)&セルッティ・ヴァン・ター・フルストZ号が減点0、40.81秒で4位、ペトロネラ・アンダーソン(スウェーデン)&カストレス・ヴァン・デ・ビガイナッカーZ号が減点0、41.19秒で5位に入った。

ベニーズ・レガシー号はドイツ産のオルデンブルガー種(14歳牡馬)。2019年よりエイドリアン・スターンリット(アメリカ)とコンビを組み、2019年にFEIワールドカップ・サーマル大会優勝、ラスベガス大会優勝、2021年にアメリカのCSI2*でグランプリ優勝という成績を残している。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。