ネットジェッツ・グランプリはアンドリュー・ボーンズ(アイルランド)が優勝/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク3

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク3/CSI3*Wellington FL]

現地時間29日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク3(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われた$216,000 ネットジェッツ・グランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、アンドリュー・ボーンズ(アイルランド)&シー・トップブルー号が優勝。2位にマーク・マコーリー(アイルランド)&ジャスコVDビショップ号、3位に二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&モヤVDビショップ号が入った。

第1走行

出場44人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は1番、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)&ロード・ルシオ号。続く2番の二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&モヤVDビショップ号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク8位のケント・ファリントン(アメリカ)&オーストリア2号、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号、ジョス・バルーイ(ベルギー)&ルチアーノ・ヴァン・ヘッド・ゲインステイン号、アンドリュー・ボーンズ(アイルランド)&シー・トップブルー号など12人馬がクリアラウンド。トータル14人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク5位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点12、同ランク10位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点4、13位のマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点8、15位のダニエル・ブルマン(イスラエル)は減点4、17位のシェーン・スウィートナム(アイルランドは減点8でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、10人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の38.76秒をマークしたアンドリュー・ボーンズ(アイルランド)&シー・トップブルー号見事に$216,000 ネットジェッツ・グランプリを制し優勝賞金54,000ドル(約622万円)を獲得した。

続いて、マーク・マコーリー(アイルランド)&ジャスコVDビショップ号が減点0、38.94秒で2位、二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&モヤVDビショップ号が減点0、39.25秒で3位、ヘクター・フロレンティーノ・ロカ(ドミニカ)&ABCカンタム・クルーズ号が減点0、39.32秒で4位、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号が減点0、39.39秒で5位に入った。

シー・トップブルー号はアイルランド産のアイリッシュスポーツホース種(11歳牡馬)。2019年よりアンドリュー・ボーンズ(アイルランド)とコンビを結成し、2019年にオランダのCSI1*でグランプリ優勝、2020~2021年には、アメリカのCSI3*でグランプリ4位入賞3回、MLSJ2021 第9戦 ラ・キンタ大会Ⅰ(CSI5* MLSJ Thermal)でアデクアン・MLSJグランプリ5位入賞という成績を残している。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。