ナイエル・ナサール(エジプト)がWEFチャレンジカップ・ラウンド3を制す/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク3

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク3/CSI4*Wellington FL]

現地時間27日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク3(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)3日目に行われた$50,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド3(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号が優勝。2位にダニエル・ブルマン(イスラエル)&カシミア・デ・ブレイズ号、3位にタナー・コロトキン(アメリカ)&ヴォロス・ダイアモンド号が入った。

第1走行

出場65人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、11番のジョス・バルーイ(ベルギー)&ルチアーノ・ヴァン・ヘッド・ゲインステイン号。続いて、14番のナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク10位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&&ウーノ・デ・ロテン号、同ランク15位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&カシミア・デ・ブレイズ号、エドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&カリプソ・デ・マティス号、アブデル・サイード(ベルギー)&アルページ・ドゥ・ルゥ号、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号など13人馬がクリアラウンド。トータル15人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク3位のダニエル・ドイサー(ドイツ)は途中棄権、同ランク5位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点2、8位のケント・ファリントン(アメリカ)、13位のマクレーン・ウォード(アメリカ)、17位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点4でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

2人馬が棄権したため、13人馬で争われたジャンプ・オフでは、7人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の40.18秒をマークしたナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号見事に$50,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド3を制し、優勝賞金16,500ドル(約190万円を)を獲得した。

続いて、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&カシミア・デ・ブレイズ号が減点0、41.64秒で2位、タナー・コロトキン(アメリカ)&ヴォロス・ダイアモンド号が減点0、42.01秒で3位、ジョス・バルーイ(ベルギー)&ルチアーノ・ヴァン・ヘッド・ゲインステイン号が減点0、42.27秒で4位、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号が減点0、42.84秒で5位に入った。

イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号はベルギー産のベルジャン・ウォームブラッド(14歳牡馬)。2020年よりナイエル・ナサール(エジプト)とコンビを結成し、2021年にはエジプト代表として2020東京五輪に出場。また、CSIOザンクトガレン2021(CSIO5*St.Gallen)でロンジングランプリ優勝、アメリカのCSI3*でも2度のグランプリ優勝をはたしている。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。