[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク2/CSI3*Wellington FL]
現地時間23日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク2(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われた$140,000 ハイゲインフィード・グランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/150-160cm)にて、ベン・マー(イギリス)&ティク・タック号が優勝。2位にポール・オシェア(アイルランド)&スカラ・グレンズ・マチュピチュ号、3位にエイミー・ミラー(カナダ)&トルーマン号が入った。
第1走行
出場44人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、6番のポール・オシェア(アイルランド)&スカラ・グレンズ・マチュピチュ号。続く7番のエドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H.ビッグ・アクション号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク5位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ティク・タック号、2012ロンドン五輪個人銅メダリストのシアン・オコナー(アイルランド)&セルッティ・ヴァン・ター・フルストZ号、エドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H.ビッグ・アクション号、セルジオ・アルバレス・モヤ(スペイン)&マリブ・デ・ミューズ号など11人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル13人馬で争われることになった。
なお、世界ランク13位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点4、同ランク17位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点5でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフへ駒を進めることはできなかった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の43.52秒をマークしたベン・マー(イギリス)&ティク・タック号が見事に$140,000 ハイゲインフィード・グランプリを制し、優勝賞金46,200ドル(約525万円を)を獲得。2020東京五輪のチャンピオンが貫録の勝利を飾った。
続いて、ポール・オシェア(アイルランド)&スカラ・グレンズ・マチュピチュ号が減点0、43.88秒で2位、エイミー・ミラー(カナダ)&トルーマン号が減点0、43.99秒で3位、ゾーイ・コンター(ベルギー)&ダビドフ・デ・ラッサス号が減点0、46.95秒で4位、減点4でフィニッシュした5人馬のなかでトップタイムをマークしたエドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H.ビッグ・アクション号が5位に入った。
ティク・タック号はベルギー産のベルジャンスポーツホース種(19歳牝馬)。2016年よりベン・マー(イギリス)とコンビを結成し、2016リオデジャネイロ五輪にイギリス代表として出場。個人戦で25位、団体戦で12位に入った。また、2017年にはロイヤルウインザー・ホースショー2017(CSI5*Windsor)で1勝、2019年にはカナダのCSI4*で1勝、2021年にはアメリカのCSI3*でグランプリ優勝をはたしている。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。