[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク12/CSI5*Wellington FL]
現地時間31日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク12(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)3日目に行われた$140,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド12(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、ベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が優勝。2位にロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号、3位にカール・クック(アメリカ)&カリンカ・ヴァント・ゾーグヴリート号が入った。
第1走行
出場54人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号。続いて、7番のティファニー・フォスター(カナダ)&フィガー号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ジンジャー・ブルー号、同ランク5位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィッテモア号、ベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号など12人馬がクリアラウンド。トータル14人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク12位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点4、同ランク14位のダニエル・ブルマン(イスラエル)は減点2、18位のダーラ・ケニー(アイルランド)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
4人馬が棄権したため、10人馬での争いとなったジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の42.88秒をマークしたベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が見事に$140,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド12を制し、優勝賞金46,200ドル(約565万円を)を獲得した。
続いて、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号が減点0、44.24秒で2位、カール・クック(アメリカ)&カリンカ・ヴァント・ゾーグヴリート号が減点0、44.66秒で3位、ティファニー・フォスター(カナダ)&フィガー号が減点0、46.07秒で4位、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィッテモア号が減点4、45.92秒で5位に入った。
パチーノ・アミロ号はアイルランド産のアイリッシュスポーツホース種(10歳牡馬)。2019年よりベルトラム・アレン(アイルランド)とコンビを組み、2020東京五輪にアイルランド代表チームのメンバーとして出場。また、冬季馬術フェスティバル2021・2022のウィーク7にて、2年連続でルガーノダイアモンズグランプリを制している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。