ダーラ・ケニー(アイルランド)がパームビーチ・スポーツコミッション・グランプリを制覇/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク11

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク11/CSI4*Wellington FL]

現地時間27日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク11(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われた$216,000 パームビーチ・スポーツコミッション・グランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号が優勝。2位にマーク・マコーリー(アイルランド)&ジャスコVDビショップ号、3位にダニエル・ブルマン(イスラエル)&ユービルク号が入った。

第1走行

出場44人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、10番のペトロネラ・アンダーソン(スウェーデン)&ハリタO号。続いて16番、世界ランク18位のダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、、世界ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&エンジョイCK Z号、同ランク9位のケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号、14位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ユービルク号、マージー・ゴールドスタイン・アングル(アメリカ)&ディカス号、マーク・マコーリー(アイルランド)&ジャスコVDビショップ号など7人馬がクリアラウンド。トータル9人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク5位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)、同ランク7位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点4、12位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点8でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、8人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の39.43秒をマークしたダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号が見事に$216,000 パームビーチ・スポーツコミッション・グランプリを制し優勝賞金71,280ドル(約877万円)を獲得した。

続いて、マーク・マコーリー(アイルランド)&ジャスコVDビショップ号が減点0、39.52秒で2位、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ユービルク号が減点0、40.43秒で3位、ペトロネラ・アンダーソン(スウェーデン)&ハリタO号が減点0、40.66秒で4位、エイドリアン・スターンリット(アメリカ)&クリスタルライン号が減点0、40.79秒で5位に入った。

ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号はフランス産のセルフランセ種(13歳牡馬)。2018年にアレクサンドラ・フランカート(フランス)とのコンビでフランスのCSI3*にてグランプリ優勝。2021年よりダーラ・ケニー(アイルランド)とコンビを組み、CHIOアーヘン2021(CSIO5*Aachen)でアーヘン賞(二段階走行競技/150cm)優勝を飾っている。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。