[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク1/CSI3*Wellington FL]
現地時間15日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク1(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)4日目に行われた$140,000 サザンアーチ・グランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm)にて、スペンサー・スミス(アメリカ)&アヤーデ・ヒーローZ号が優勝。2位にケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号、3位にナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号が入った。
第1走行
出場45人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は6番、世界ランク8位のケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号。続く7番、同ランク13位のマクレーン・ウォード(アメリカ)&H&Mカラット・デザイア号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、27番のナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号、32番のヘザー・カリスト・ウィリアムズ(アメリカ)&マルシアーノMVF号、33番のスペンサー・スミス(アメリカ)&アヤーデ・ヒーローZ号、40番のニコラス・デロ・ジョイオ(アメリカ)&チェス号、41番のタナー・コロトキン(アメリカ)&ヴォロス・ダイアモンド号、44番のエクトル・フロレンティーノ・ロカ(ドミニカ)&ABCクアントム・クルーズ号がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル8人馬で争われることになった。
なお、世界ランク9位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点4、同ランク15位のダニエル・ブルマン(イスラエル)は減点8、17位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれも第1走行で敗退となった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムとなる34.31秒でクリアラウンドしたスペンサー・スミス(アメリカ)&アヤーデ・ヒーローZ号が見事に$140,000 サザンアーチ・グランプリを制し、優勝賞金46,200ドル(約528万円を)を獲得した。
続いて、ケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号が減点0、36.00秒で2位、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号が減点0、36.65秒で3位、タナー・コロトキン(アメリカ)&ヴォロス・ダイアモンド号が減点0、36.85秒で4位、エクトル・フロレンティーノ・ロカ(ドミニカ)&ABCクアントム・クルーズ号が減点0、36.89秒で5位に。マクレーン・ウォード(アメリカ)&H&Mカラット・デザイア号は減点8の7位に終わっている。
アヤーデ・ヒーローZ号はベルギー産のザンガーシャイド種(11歳牝馬)。2018年にスペンサー・スミス(アメリカ)とコンビを結成し、フランスのCSI1*、アメリカのCSI2*でグランプリ優勝したほか、アメリカとベルギーのCSI2*でそれぞれ1勝を上げている。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。