[スプルースメドウズ・パンアメリカン2022/CSI5* Spruce Meadows]
現地時間3日、スプルースメドウズ・パンアメリカン2022(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)最終日に行われたパンアメリカンカップ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ジャバンナ・リナルディ(アメリカ)&コスモナ号が優勝。2位にホセ・アントニオ・チェドラウイ・プロム(メキシコ)&マイティ・マウス号、3位にキャサリン・ストラウス(アメリカ)&フェア・フィールド号が入った。
第1走行
出場30人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、6番のホセ・アントニオ・チェドラウイ・プロム(メキシコ)&マイティ・マウス号。その後、クリアラウンドしたのは28番のジャバンナ・リナルディ(アメリカ)&コスモナ号のみとなり、2人馬によるジャンプ・オフ(優勝決定戦)が行われることになった。
なお、世界ランク8位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点4、同ランク32位のジョーダン・コイル(アイルランド)、33位のティファニー・フォスター(カナダ)は失権、40位のポール・オシェア(アイルランド)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
2人馬による一騎打ちとなったジャンプ・オフでは、両人馬ともクリアラウンド。そのうち、一番時計の46.23秒をマークしたジャバンナ・リナルディ(アメリカ)&コスモナ号が見事にパンアメリカンカップを制し、優勝賞金100,175カナダドル(約1,054万円)を獲得した。
対するホセ・アントニオ・チェドラウイ・プロム(メキシコ)&マイティ・マウス号もクリアラウンドしたが、タイムは51.13秒で2位に。以下、第1走行を減点4でフィニッシュした8人馬はタイム差により、キャサリン・ストラウス(アメリカ)&フェア・フィールド号が3位、ケント・ファリントン(アメリカ)&ガゼル号が4位、ファン・ホセ・ゼンデジャス・サルガド(メキシコ)&ティノ・ラ・シャペル号が5位に入っている。
コスモナ号はデンマーク産のダニッシュ・ウォームブラッド種(11歳牝馬)。2022年よりジャバンナ・リナルディ(アメリカ)とコンビを組み、アメリカのCSI4*でグランプリ5位に入ったことがあるが、他に目立った戦績はなし。今回の勝利がCSI初勝利にして、キャリア最大のビッグタイトル獲得となった。
PHOTO:© Spruce Meadows Media/Mike Sturk
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。