[スプルースメドウズ・ノースアメリカン2023/CSI5* Spruce Meadows]
現地時間8日、スプルースメドウズ・ノースアメリカン2023(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)4日目に行われたアトコクイーンエリザベス2世カップ(二回走行競技/160cm)にて、ナイエル・ナサール(エジプト)&コロナード号が優勝。2位にセルジオ・アルバレス・モヤ(スペイン)&プーマHS号、3位にマリオ・デスローリエ(カナダ)&エマーソン号が入った。
第1走行
35人馬が出場した第1走行では、ダーラ・ケニー(アイルランド)&ハムラ・ヴァン・ヘット・エクセルホフZ号、ナイエル・ナサール(エジプト)&コロナード号、ミミ・ゴッチマン(アメリカ)&セリーナBH号、マリオ・デスローリエ(カナダ)&エマーソン号、セルジオ・アルバレス・モヤ(スペイン)&プーマHS号など7人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)して第2走行へ。
また、世界ランク8位のケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号、リリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号、サンチアゴ・ランブレ(ブラジル)&チャコ・ブルーⅡ号など5人馬が減点4でフィニッシュし、ここまでのトータル13人馬が第2走行へと駒を進めた。なお、世界ランク10位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点8、同ランク18位のダニエル・コイル(アイルランド)は減点12でのフィニッシュとなり、いずれも第1走行で姿を消している。
第1走行
13人馬が出場した第2走行では、ナイエル・ナサール(エジプト)&コロナード号、マリオ・デスローリエ(カナダ)&エマーソン号、セルジオ・アルバレス・モヤ(スペイン)&プーマHS号、ブライアン・コーナン(アメリカ)&アーミック号の4人馬がダブルクリアラウンドし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
一方、ケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号は総減点4、リリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号は総減点8、ダーラ・ケニー(アイルランド)&ハムラ・ヴァン・ヘット・エクセルホフZ号は総減点4、ミミ・ゴッチマン(アメリカ)&セリーナBH号は総減点28、サンチアゴ・ランブレ(ブラジル)&チャコ・ブルーⅡ号は総減点4に終わり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの35.58秒をマークしたナイエル・ナサール(エジプト)&コロナード号が見事にアトコクイーンエリザベス2世カップを制し、優勝賞金330,000カナダドル(約3,515万円)を獲得した。
続いて、セルジオ・アルバレス・モヤ(スペイン)&プーマHS号が減点0、38.27秒で2位、マリオ・デスローリエ(カナダ)&エマーソン号が減点4、38.42秒で3位、ブライアン・コーナン(アメリカ)&アーミック号が減点4、39.24秒で4位、第1・第2走行を総減点4でフィニッシュした5人馬のうち、最も走行タイムが速かったアンドリュー・ボーンズ(アイルランド)&シー・トップブルー号が5位に入った。
コロナード号はドイツ産のホルシュタイナー種(14歳牡馬)。2021年よりナイエル・ナサール(エジプト)とコンビを組み、LGCT2021 ベルリン大会(CSI5*GCT Berlin)で145cmクラス優勝、ダブリンホースショー2022(CSIO5* Dublin)で160cmクラス優勝、CSIOスプルースメドウズ・マスターズ2022(CSIO5* RGS Spruce Meadows)で155cmクラス優勝などの成績を残している。
PHOTO: ©Spruce Meadows Media/Mike Sturk
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。