[スプルースメドウズ・ナショナル2023/CSI5* Spruce Meadows]
現地時間17日、スプルースメドウズ・ナショナル2023(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)4日目に行われたRBCグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、リリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号が優勝。2位にマリオ・デスローリエ(カナダ)&エマーソン号、3位にカラ・チャド(カナダ)&クイダモF号が入った。
第1走行
出場29人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、18番のリリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号。続く19番のマリオ・デスローリエ(カナダ)&エマーソン号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、クリアラウンドする人馬は現れず、ジャンプ・オフは2人馬による一騎打ちで争われることになった。なお、世界ランク6位のコナー・スワイル(アイルランド)は失権、同ランク11位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点8、19位のダニエル・コイル(アイルランド)は減点6に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、両人馬ともにクリアラウンド。そのうち、トップタイムの45.82秒をマークしたリリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号が見事にRBCグランプリを制し、優勝賞金231,000カナダドル(約2,517万円)を獲得した。
対するマリオ・デスローリエ(カナダ)&エマーソン号が減点0、46.25秒で惜しくも2位に。以下、第1走行を減点2でフィニッシュしたカラ・チャド(カナダ)&クイダモF号が3位、減点4でフィニッシュしたジェシカ・メンドーサ(イギリス)&プレイ号が4位、同じく減点4だったフランシスコ・パスケル(メキシコ)&ドミナント2000Z号が走行タイム差で5位となった。
ファスター号はオランダ産のKWPN種(13歳牡馬)。2019年よりリリー・キーナン(アメリカ)とコンビを組み、2020年にアメリカのCSI4*でグランプリ2位、2023年にMLSJ2023 バンクーバー大会(CSI5* MLSJ Vancouver)でグランプリ3位、アメリカのCSI4*でグランプリ2位などの成績を残している。
PHOTO: © Spruce Meadows Media/Dave Chidley
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。