[スプルースメドウズ・コンチネンタル2023/CSI5* Spruce Meadows]
現地時間11日、スプルースメドウズ・コンチネンタル2023(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)最終日に行われたコンチネンタルグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ジョン・ペレス・ボーム(コロンビア)&ジジ・カルメン号が優勝。2位にダーラ・ケニー(アイルランド)&アルナト・クライスフェルト号、3位にリリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号が入った。
第1走行
出場20人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のマリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号。続く2番のダーラ・ケニー(アイルランド)&アルナト・クライスフェルト号も減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、リリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号、ローワン・ウィリス(オーストラリア)&ブルー・ムービー号の2人馬がクリアラウンド。トータル4人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。なお、世界ランク6位のコナー・スワイル(アイルランド)は途中棄権、同ランク11位のケント・ファリントン(アメリカ)、19位のダニエル・コイル(アイルランド)は減点8でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬すべてがクリアラウンド。そのうち、トップタイムの45.32秒をマークしたジョン・ペレス・ボーム(コロンビア)&ジジ・カルメン号が見事にコンチネンタルグランプリを制し、優勝賞金143,550カナダドル(約1,538万円)を獲得した。
続いて、ダーラ・ケニー(アイルランド)&アルナト・クライスフェルト号が減点0、47.53秒で2位、リリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号が減点0、48.46秒で3位、マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号が減点0、51.22秒で4位、第1走行を減点4でフィニッシュしたローワン・ウィリス(オーストラリア)&ブルー・ムービー号が5位に入った。
ジジ・カルメン号はオランダ産のKWPN種(12歳牝馬)。2021年よりジョン・ペレス・ボーム(コロンビア)とコンビを組み、2022年にMLSJ2022 ンミゲル・デ・アジェンデ大会(CSI5* MLSJ San Miguel de Allende)で150cmクラス優勝、2023年にCSIOコアペスパン2023(CSI5*-NC Coapexpan)でグランプリ優勝などの成績を残している。
PHOTO: © Spruce Meadows Media/Dave Chidley
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。