[スプルースメドウズ・コンチネンタル2022/CSI5* Spruce Meadows]
現地時間4日、スプルースメドウズ・コンチネンタル2022(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)最終日に行われたフレンズオブザメドウズグランプリ1.60m(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号とマシュー・サンプソン(イギリス)&エボレンスキー号が同点優勝。3位にパトリシオ・パスケル(メキシコ)&バベル号が入った。
第1走行
出場21人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、6番のパトリシオ・パスケル(メキシコ)&バベル号。続いて、11番のティファニー・フォスター(カナダ)&ハミルトン号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、ポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号、ナイエル・ナサール(エジプト)&コロナード号、マシュー・サンプソン(イギリス)&エボレンスキー号、フランシスコ・ホセ・メスキータ・ムサ(ブラジル)&アレア・マラソン号、ジャバンナ・リナルディ(アメリカ)&カロッロ号の5人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル7人馬で争われることになった。
なお、世界ランク10位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点4でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフへ駒を進めることができなかった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の38.00秒で並んだポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号とマシュー・サンプソン(イギリス)&エボレンスキー号が同点優勝となり、それぞれ優勝賞金106,185カナダドル(約1,146万円)を獲得した。
続いて、パトリシオ・パスケル(メキシコ)&バベル号が減点0、38.04秒で3位、フランシスコ・ホセ・メスキータ・ムサ(ブラジル)&アレア・マラソン号が減点0、38.65秒で3位、ティファニー・フォスター(カナダ)&ハミルトン号が減点0、38.82秒で5位に入った。
イメラルド・ファント・ヴォアホフ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(14歳牡馬)。2017年よりポール・オシェア(アイルランド)とコンビを組み、2018年にアメリカのCSI2*、2022年にスプルースメドウズ・ノースアメリカン2022(CSI5* Spruce Meadows)でグランプリ優勝を飾っている。
エボレンスキー号はオランダ産のKWPN種(13歳牝馬)。2017年よりマシュー・サンプソン(イギリス)とコンビを組み、2018年にスペインのCSI2*でグランプリ優勝、2021年のCSIOスプルースメドウズ・マスターズ(CSI5O* Spruce Meadows)では150cmクラスのスピード&ハンディネス競技を制している。
PHOTO:© Spruce Meadows Media/Mike Sturk
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。