[ソー・エルメス2022/CSI5*Paris]
現地時間20日、ソー・エルメス2022(開催地:フランス/パリ)最終日に行われたエルメスグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ケビン・スタウト(フランス)&チェペッタ号が優勝。2位にヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号、3位にペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号が入った。
第1走行
出場48人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は8番、世界ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&チャップリン号。続いて、15番のウィレム・フレベ(オランダ)&グランドラドTN号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク1位で2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号、同ランク2位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号、マーカス・アーニング(ドイツ)&カランダ42号、ケビン・スタウト(フランス)&チェペッタ号、クリスチャン・アールマン(ドイツ)&ドミネーター2000Z号など10人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル12人馬で争われることになった。
なお、世界ランク5位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)では減点4、同ランク8位のスコット・ブラッシュ(イギリス)は途中棄権、2012ロンドン五輪個人金メダリストでFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点8に終わり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の35.50秒をマークしたケビン・スタウト(フランス)&チェペッタ号が見事にエルメスグランプリを制し、優勝賞金132,000ユーロ(約1,739万円)を獲得した。
続いて、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が減点0、36.05秒で2位、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号が減点0、36.22秒で3位、ホセ・マリア・ラロッカ(アルゼンチン)&フィン・レンテ号が減点0、36.38秒で4位、マーティン・フックス(スイス)&チャップリン号が減点4、33.88秒で5位に入った。
チェペッタ号はドイツ産のホルシュタイナー種(14歳牝馬)。マーティン・フックス(スイス)、セリーヌ・スクーンブルート・ド・アゼベド(ベルギー)の手綱を経て、2020年にケビン・スタウト(フランス)とコンビを結成。今年2月に開催された2022ヴィラモウラ・アトランティックツアー ウィーク3(CSI3*VillaMoura)でCSI3*グランプリ優勝を飾っている。
PHOTO:© Hermès /Christophe Taniere
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。