トップスコア競技のルール

トップスコア競技のルール概要

障害物を落下させることなく飛越するたびに得点が加算されていく点取り競技です。各障害物には、その難度によって10~120点のポイントが付けられており、定められた制限時間内(最少45秒から最大90秒までの間で設定)にどれだけ多くの得点を獲得できるかを競います。

飛越する順番・コース選択は選手の判断(希望)に委ねられ、障害物は前後どちらからでも飛越できます。落下した障害物は復旧されず、それを再び⾶越しても得点にはなりません。同じ障害物は2回まで飛越することが可能ですが、同じ障害物を3回以上飛越しても、得点は加算されません。

コース上に一つだけ設置されている「ジョーカー障害」という高難度の障害物をクリアすると200点を獲得できますが、失敗すると200点の減点になります。また、走行タイムを記録するため、走行する人馬は必ずフィニッシュラインを通過しなければならず、フィニッシュラインを通過しなかった場合は失権となります。 

(FEI障害馬術規定270条より)

トップスコア競技の過失

過失 減点/失権
ジョーカー障害物の落下
(障害物のバーを落とす)
減点200
反抗/不従順
(馬が障害物を飛越しない)
それに費やした時間に応じて減点
落馬および人馬転倒
(選手が馬から落ちる)
失権
フィニッシュラインを通過しない 失権

※FEI障害馬術規定とは?
FEI(国際馬術連盟)が定める国際障害馬術競技会の規則を詳細にまとめたもの。記載されている条文は300を超え、国際競技会はこの規定に則って開催されます。国内競技会については、日本馬術連盟が独自に定めたルールが適用される部分もあり、それについては「日本馬術連盟競技会規定」に詳しく記載されています。なお、「FEI障害馬術規定」「日本馬術連盟競技会規定」は、いずれも日本馬術連盟のWEBサイトから無償でダウンロードすることができます。

トップスコア競技 参考動画

正岡光代&アリスト号(MRC乗馬クラブ松山/国民体育大会2017