S&H競技のルール概要
走行タイムの最も速い人馬が1位となる競技です。「基準C(英語表記:table C)」とも称されます。標準障害飛越競技(基準A)とは異なり、走行中に落下(障害物のバーを落とす)、反抗(馬が障害物を飛越しない)などの過失があっても減点はつかず、規定タイムも設けられていないため、タイムオーバーによる減点もありません。しかし、落下1回につき4秒、障害物を壊してしまった場合は1回につき6秒のペナルティタイムが加算され、走行中に2回の反抗や落馬があった場合は失権となります。
(FEI障害馬術規定239条より)
S&H競技の過失
過失 | ペナルティタイム/失権 |
落下 (障害物のバーを落とす) |
4秒 |
反抗/不従順 (馬が障害物を飛越しない) |
2回で失権 |
不従順とそれに伴う障害物の落下および移動 (障害物を壊す) |
6秒 |
着水 (水濠障害で馬の脚が水につく) |
4秒 |
落馬 (選手が馬から落ちる) |
失権 |
経路違反 (障害物を飛ぶ順番を間違える) |
失権 |
制限タイムオーバー (定められた規定タイム内にゴールできない) |
失権 |
※FEI障害馬術規定とは?
FEI(国際馬術連盟)が定める国際障害馬術競技会の規則を詳細にまとめたもの。記載されている条文は300を超え、国際競技会はこの規定に則って開催されます。国内競技会については、日本馬術連盟が独自に定めたルールが適用される部分もあり、それについては「日本馬術連盟競技会規定」に詳しく記載されています。なお、「FEI障害馬術規定」「日本馬術連盟競技会規定」は、いずれも日本馬術連盟のWEBサイトから無償でダウンロードすることができます。