二段階走行競技のルール概要
文字通り、コース上に2つの段階が設定されている競技です。第1段階のコースを減点0でクリアした人馬のみが第2段階のコースへ進むことができ、第2段階での減点やタイムで順位を決定します。第1段階で減点のあった人馬については、第1段階の最終障害の飛越した時点でベルが鳴らされ、走行停止となり、両段階ともに走行した選手よりも下位に順位付けられます。走行中に落下や反抗があった場合は減点4、規定タイムをオーバーした場合は4秒につき減点1が加算され、2回の反抗や落馬があった場合は失権となります。(FEI障害馬術規定274条より)
※RRC引退競走馬杯で採用される特別二段階走行競技のルール
1つのコース(1番から11番まで)を1段階目(1~6番障害)、2段階目(7~11番障害)に分け、人馬は1~11番まで連続で飛越します。1段階目に過失があっても2段階目に進むことができ、1段階目と2段階目の減点合計によって順位を決定。同減点の場合は、2段階目のタイムの速い人馬が上位になります。
二段階走行競技の過失
過失 | 減点/失権 |
落下 (障害物のバーを落とす) |
減点4 |
反抗/不従順 (馬が障害物を飛越しない) |
1回目:減点4 2回目:失権 |
不従順とそれに伴う障害物の落下および移動 (障害物を壊す) |
減点4 走行タイム6秒加算 |
着水 (水濠障害で馬の脚が水につく) |
減点4 |
落馬 (選手が馬から落ちる) |
失権 |
経路違反 (障害物を飛ぶ順番を間違える) |
失権 |
規定タイムオーバー (定められた規定タイム内にゴールできない) |
1秒につき 減点1 |
制限タイムオーバー (定められた規定タイム内にゴールできない) |
失権 |
※FEI障害馬術規定とは?
FEI(国際馬術連盟)が定める国際障害馬術競技会の規則を詳細にまとめたもの。記載されている条文は300を超え、国際競技会はこの規定に則って開催されます。国内競技会については、日本馬術連盟が独自に定めたルールが適用される部分もあり、それについては「日本馬術連盟競技会規定」に詳しく記載されています。なお、「FEI障害馬術規定」「日本馬術連盟競技会規定」は、いずれも日本馬術連盟のWEBサイトから無償でダウンロードすることができます。