[ロイヤルウィンザーホースショー2022/CSI5* Windsor]
現地時間15日、ロイヤルウィンザーホースショー2022(開催地:イギリス/ウィンザー)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ネヴァドスS号が優勝。2位にマックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号、3位にダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号が入った。
第1走行
出場32人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は8番、世界ランク34位のグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ネヴァドスS号。続いて12番、世界ランク15位のマックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、クリアラウンドしたのは、世界ランク14位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号のみとなり、ジャンプ・オフはトータル3人馬で争われることになった。
なお、世界ランク2位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオンのマーティン・フックス(スイス)、同ランク3位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、7位のケント・ファリントン(アメリカ)、10位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4。
2012ロンドン五輪個人金メダリストでFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)は減点8。
世界ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)は途中棄権に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の37.79秒をマークしたグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ネヴァドスS号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金125,000ユーロ(約1,678万円)を獲得した。
続いて、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が減点0、36.09秒で2位、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号が減点4、35.23秒で3位、第1走行を減点4でフィニッシュしたヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が4位、同じく減点4だったハリー・チャールズ(イギリス)&スターダスト号がタイム差で5位となった。
MJTネヴァドスS号はポーランド産のポリッシュ・スポーツホース種(14歳牡馬)。2015年よりグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)とコンビを組み、2018年にベルギーのCSI4*でグランプリ優勝、2019年にFEIヨーロッパ選手権で団体金メダル獲得、2020年にLGCT ファルケンスワールト大会(CSI5*GCT Valkenswaard)でグランプリ優勝、ポーランドのCSIO3*でグランプリ優勝など、数々の好成績を残し、2021年に開催された2020東京五輪にも出場している。
PHOTO:© Rolex/Kit Houghton
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。