[ピアッツァ・ディ・シエナ2022/CSIO5*Rome]
現地時間29日、ピアッツァ・ディ・シエナ2022(開催地:イタリア/シエナ)最終日に行われたロレックスグランプリ(二回走行競技/160cm)にて、デニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ヘイツ号が優勝。2位にヤナ・ワージャース(ドイツ)&リムビリッジ号、3位にピエリジョルジオ・ブッチ(イタリア)&コチェロ号が入った。
第1走行
50人馬が出場した第1走行では16人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。そのうち、世界ランク17位のケビン・スタウト(フランス)&ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号、デニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ヘイツ号、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号、ティファニー・フォスター(カナダ)&フィガー号、クリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号、ロジェ・イブ・ボスト(フランス)&ヴァレリーン・デュ・ヴィルピオン号など、走行タイム上位13人馬が第2走行へ駒を進めた。
世界ランク13位のジェローム・ゲリー(ベルギー)はクリアラウンドしたが、走行タイムでわずかに及ばず、第1走行で敗退。また、世界ランク2位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオンのマーティン・フックス(スイス)は減点4、同ランク20位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は途中棄権に終わり、第2走行進出を逃している。
第2走行
迎えた第2走行では5人馬がダブルクリアラウンドをきめて、総減点0でフィニッシュ。そのうち、一番時計の42.52秒をマークしたデニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ヘイツ号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金112,500ユーロ(約1,543万円)を獲得した。
続いて、ヤナ・ワージャース(ドイツ)&リムビリッジ号が総減点0、43.19秒で2位、ピエリジョルジオ・ブッチ(イタリア)&コチェロ号が総減点0、45.78秒で3位、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が総減点0、46.57秒で4位、エマヌエル・カミリ(イタリア)&チャデラーノPS号が総減点0、47.26秒で5位に入った。
ブルックリン・ヘイツ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(13歳牡馬)。2021年のロドリゴ・ギエステイラ・アルメイダ(ポルトガル)と出場したスペインのCSI2*でグランプリ優勝。デニス・リンチ(アイルランド)とは2022年よりコンビを組み、LGCT2022 第3戦・メキシコシティ大会(CSI5*GCT Mexico City)でグランプリ2位という成績を残している。
PHOTO: © CSIO di Roma – Piazza di Siena / Salute & Sport / Simone Ferraro
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。