[パンアメリカン競技大会2019/Pan american Games2019]
現地時間6日、パンアメリカン競技大会2019(開催地:ペルー/リマ)障害馬術競技の個人戦1次予選 兼 団体戦1次予選(スピード&ハンディネス競技/150cm)が行われ、個人戦はビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号、団体戦はアメリカが首位スタートをきめた。
競技序盤。出場50人馬のうち、11番目にスタートを切ったアレックス・グラント(アメリカ)&カールチェンW号が70.66秒の好タイムでノーミスフィニッシュ。一番時計を5秒以上更新して、首位に立つ。
13番のエドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5チャガヌス号、26番のペドロ・ヴェニス(ブラジル)&クアブリ・デ・リスル号もノーミスで続くが、タイムはメネゼスが70.95秒、ヴェニスが70.93秒でわずかに及ばず。さらに、36番のイブ・ジョブス(アメリカ)&ヴェニュー・デフィーズ・デ・ハザレス号、38番のロドリゴ・ランブレ(ブラジル)&チャチアマ号もノーミスで走行を終えるが、タイムはいずれも71秒台でグラントには届かない。
しかし、終盤。45番のパトリシオ・パスケル(メキシコ)&バベル号が69.39秒でノーミスフィニッシュ。グラントから首位の座を奪う。そして、残り3人馬となったところで、48番のビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号がアリーナへ。現在、世界ランク6位、オリンピックやワールドカップで数々のメダルを手にしてきた55歳のレジェンドは、終始ロスのない巧みな走行を披露し、見事にノーミスフィニッシュ。68.82秒をマークし、堂々首位に躍り出る。
その後、49番の人馬は失権、最終50番のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&シレーネ・デ・ラ・モッテ号も72.01秒とタイムを伸ばせず。以上の結果、ビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号が個人戦でまず首位に立った。
なお、個人戦は、走行タイムに係数0.50をかけた数値の最も少ない選手(首位のビージー・マッデン)を減点0、他の選手は首位の選手との数値差をそれぞれの減点として加算。団体戦は、1チーム3〜4人馬で出場し、走行を終えた人馬のうち、減点の少ない3人馬の総減点がチーム総減点となる。
<減点計算式>
順位 | 選手 | 計算式 | 減点 |
1位 | ビージー・マッデン (アメリカ) |
タイム68.82×係数0.50=34.41 |
減点0 |
2位 | パトリシオ・パスケル (メキシコ) |
タイム69.39×係数0.50=34.70 34.70(2位のポイント)-34.41(1位のポイント)=0.29 |
減点0.29 |
3位 | アレックス・グラント (アメリカ) |
タイム70.66×係数0.50=35.33 35.33(3位のポイント)-34.41(1位のポイント)=0.92 |
減点0.92 |
※4位以下も同じ計算式で減点を換算
これにより、団体戦は4人馬の総減点2.09のアメリカが団体首位に立ち、ブラジルが総減点3.39で団体2位、前回チャンピオンのカナダが総減点6.21で団体3位に。以下、総減点6.92のメキシコが団体4位、総減点16.66のベネズエラが団体5位、総減点18.19のアルゼンチンが団体6位、総減点19.38のコロンビアが団体7位、総減点28.49のチリが団体8位、総減点40.03のドミニカが団体9位、総減点40.40のウルグアイが団体10位、総減点40.43のグアテマラが団体11位、ホスト国・ペルーが総減点84.99で最下位スタートとなった。
PHOTO:©FEI