[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第13戦・ファルケンスワールト大会/CSI5*GCT Valkenswaard]
現地時間19日、ロンジン・グローバル・チャンピーオンズツアー(以下、LGCT)2023 第13戦・ファルケンスワールト大会(開催地:オランダ/ファルケンスワールト)2日目に行われたLGCTグランプリ・ファルケンスワールト(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、サンナ・タイセン(オランダ)&コン・クイダムRB号が優勝。2位にマックス・クーナー(オーストリア)&アップ・トゥ・ジャコ・ブルー号、3位にベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号が入った。
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は1番、世界ランク9位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2018・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号。続いて7番、世界ランク2位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドバイ・デュ・セードル号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&グラマー・ガール号、2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号、マックス・クーナー(オーストリア)&アップ・トゥ・ジャコ・ブルー号、サンナ・タイセン(オランダ)&コン・クイダムRB号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク3位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)、同ランク6位のシモン・ドレストア(フランス)は減点4、FEIワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)は減点8、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点12、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点4でいずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの38.10秒をマークしたサンナ・タイセン(オランダ)&コン・クイダムRB号が見事にLGCTグランプリ・ファルケンスワールトを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,583万円)を獲得。同時に、11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。
続いて、マックス・クーナー(オーストリア)&アップ・トゥ・ジャコ・ブルー号が減点0、38.84秒で2位、ベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号が減点0、39.33秒で3位、エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号が減点0、40.52秒で4位、ウィルム・バーミアー(ベルギー)&ジョイライドS号が減点0、41.35秒で5位に入った。
コン・クイダムRB号はドイツ産のホルシュタイナー種(17歳牡馬)。2014年よりサネ・タイセン(オランダ)とコンビを組み、2021年にCHIOロッテルダム(CSIO5* Rotterdam)でグランプリ優勝、CHIジュネーヴ2021(CSI5*Geneva)で155cmクラス優勝、ベルギーのCSI4*でグランプリ優勝、2022年にLGCT2022 マドリード大会(CSI5*GCT Madrid)でグランプリ優勝という成績を上げている。
なお、LGCT2023年間ランキングは、ハリー・スモルダーズ(オランダ)が252ポイントで首位に浮上。以下、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)が238ポイントで2位、シモン・ドレストア(フランス)が217ポイントで3位、クリスチャン・ククック(ドイツ)が210ポイントで4位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)が208ポイントで5位となっている。
PHOTO:©LGCT
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。