[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第5戦・サントロペ大会/CSI5*GCT St Tropez]
現地時間3日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2023 第5戦・サントロペ大会(開催地:フランス/サントロペ)最終日に行われたLGCTグランプリ・サントロペ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドナテッロ・ダージュ号が優勝。2位にクリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号、3位にシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号が入った。
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、5番のオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mレジェンド・オブ・ラヴ号。続いて8番、世界ランク11位のシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク2位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドナテッロ・ダージュ号、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号、クリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号の4人馬がクリアラウンド。トータル6人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点8、同ランク6位のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)は減点4、13位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点8、2020東京五輪個人金メダリストでLGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)は途中棄権に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの38.40秒をマークしたジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドナテッロ・ダージュ号が見事にLGCTグランプリ・サントロペを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,500万円)を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。
続いて、クリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号が減点0、38.88秒で2位、シモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号が減点0、39.32秒で3位、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mレジェンド・オブ・ラヴ号が減点0、39.57秒で4位、エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号が減点0、39.84秒で5位に入った。
ドナテッロ・ダージュ号はフランス産のセルフランセ種(10歳牡馬)。2022年よりジュリアン・エパイヤール(フランス)とコンビを組み、同年にフランスのCSI4*、CSI3*、CSI2*でグランプリ優勝、ロンジン・エキタ・リヨン2022(CSI5*-W Lyon)では150cmクラス、160cmクラスの2勝をマーク。2023年にはジャンピング・アムステルダム2023(CSI5*-W Amsterdam)でFEIワールドカップ・アムステルダム大会を制している。
なお、LGCT2023年間ランキングは、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)が135ポイントで首位をキープ。以下、アブデル・サイード(ベルギー)が109ポイントで2位、クリスチャン・ククック(ドイツ)が103ポイントで3位、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)が101ポイントで4位、デビッド・ウィル(ドイツ)が72ポイントで4位、シモン・ドレストア(フランス)が98ポイントで5位となっている。
PHOTO:©LGCT
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。