[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第11戦・リーゼンベック大会／CSI5*GCT Riesenbeck]
現地時間23日、ロンジン・グローバル・チャンピーオンズツアー（以下、LGCT）2023 第11戦・リーゼンベック大会（開催地：ドイツ／リーゼンベック）最終日に行われたLGCTグランプリ・リーゼンベック（標準障害飛越競技238.2.2／160cm）にて、ハリー・スモルダーズ（オランダ）＆ウリカス V/D カッテヴェンネン号が優勝。2位にマックス・クーナー（オーストリア）＆エレクトリック・ブルーP号、3位にダニエル・ドイサー（ドイツ）＆キラー・クイーンVDM号が入った。
第1走行
出場36人馬のうち、最初のクリアラウンド（減点0で走行を終えること）は、7番のアブデル・サイード（ベルギー）＆ボニー・アミー号。続いて、9番のマイケル・ダフィー（アイルランド）＆シンカ3号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ（優勝決定戦）が成立する。
その後、世界ランク3位のLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ（オランダ）＆ウリカス V/D カッテヴェンネン号、同ランク12位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー（ドイツ）＆キラー・クイーンVDM号、17位でFEヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト（フランス）＆ボー・ド・ローブリZ号、ゲリット・ニーバーグ（ドイツ）＆ベン号、トレバー・ブリーン（アイルランド）＆ハイランド・プレジデント号、エオイン・マクマホン（アイルランド）＆ミラ号など6人馬がクリアラウンド。トータル8人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）は減点4、同ランク2位のジュリアン・エパイヤール（フランス）は減点8、7位のシモン・ドレストア（フランス）は減点12、11位でLGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー（イギリス）は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ（優勝決定戦）
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの45.56 秒をマークしたハリー・スモルダーズ（オランダ）＆ウリカス V/D カッテヴェンネン号が見事にLGCTグランプリ・リーゼンベックを制し、優勝賞金103,950ユーロ（約1,626万円）を獲得。同時に、11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。
続いて、マックス・クーナー（オーストリア）＆エレクトリック・ブルーP号が減点0、46.17秒で2位、ダニエル・ドイサー（ドイツ）＆キラー・クイーンVDM号が減点0、46.60秒で3位、トレバー・ブリーン（アイルランド）＆ハイランド・プレジデント号が減点0、48.56秒で4位、マイケル・ダフィー（アイルランド）＆シンカ3号が減点0、48.86秒で5位に入った。
ウリカス V/D カッテヴェンネン号はドイツ産のホルシュタイナー種（11歳牡馬）。2021年よりハリー・スモルダーズ（オランダ）とコンビを組み、同年にベルギーのCSI2*でグランプリ優勝、2023年にCSIOザンクトガレン2023（CSIO5*St.Gallen）でグランプリ優勝などの成績を上げている。
なお、LGCT2023年間ランキングは、マイケル・ファン・デル・フルーテン（オランダ）が231ポイントで首位をキープ。以下、クリスチャン・ククック（ドイツ）が205ポイントで2位、ハリー・スモルダーズ（オランダ）が194ポイントで3位、ヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）が181ポイントで4位、シモン・ドレストア（フランス）が178ポイントで5位となっている。
PHOTO：©LGCT
CSI／CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語（Sautが障害馬術の意）。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*（ファイブスター）、4*（フォースター）、3*（スリースター）、2*（ツースター）、1*（ワンスター）という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。