[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第8戦・パリ大会／CSI5*GCT Paris]
現地時間25日、ロンジン・グローバル・チャンピーオンズツアー（以下、LGCT）2023 第8戦・パリ大会（開催地：フランス／パリ）最終日に行われたLGCTグランプリ・パリ（標準障害飛越競技238.2.2／160cm）にて、クリスチャン・アールマン（ドイツ）＆マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号が優勝。2位にロジェ・イブ・ボスト（フランス）＆カシアス・クレイVDLZ号、3位にペネロペ・ルプレボ（フランス）＆ビンゴ・デル・トンドウ号が入った。
第1走行
出場36人馬のうち、最初のクリアラウンド（減点0で走行を終えること）は4番、FEIヨーロッパ選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト（フランス）＆カシアス・クレイVDLZ号。続いて、5番のフェルナンド・マルティネス・ソマー（メキシコ）＆ハイ・ファイヴ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ（優勝決定戦）が成立する。
その後、FEIワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンでFEIヨーロッパ選手権2003個人・団体二冠のクリスチャン・アールマン（ドイツ）＆マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号、グレゴリー・ワトヘルト（ベルギー）＆ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号、ペネロペ・ルプレボ（フランス）＆ビンゴ・デル・トンドウ号、ジェシカ・スプリングスティーン（アメリカ）＆ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号、マーク・マコーリー（アイルランド）＆GRSレディ・アマロ号の4人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル6人馬で争われることになった。
なお、世界ランク2位のジュリアン・エパイヤール（フランス）は減点4、同ランク7位のシモン・ドレストア（フランス）は減点8、9位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー（ドイツ）は減点7、10位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ（ブラジル）、2020東京五輪個人金メダリストでLGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー（イギリス）は減点4で走行を終え、いずれもジャンプ・オフへ駒を進めることができなかった。
ジャンプ・オフ（優勝決定戦）
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの38.09秒をマークしたクリスチャン・アールマン（ドイツ）＆マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号が見事にLGCTグランプリ・パリを制し、優勝賞金100,000ユーロ（約1,576万円）を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。
続いて、ロジェ・イブ・ボスト（フランス）＆カシアス・クレイVDLZ号が減点0、38.53秒で2位、ペネロペ・ルプレボ（フランス）＆ビンゴ・デル・トンドウ号が減点0、39.37秒で3位、フェルナンド・マルティネス・ソマー（メキシコ）＆ハイ・ファイヴ号が減点0、39.55秒で4位、ジェシカ・スプリングスティーン（アメリカ）＆ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号が減点4、38.74秒で5位に入った。
マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種（11歳牡馬）。2019年よりクリスチャン・アールマン（ドイツ）とコンビを組み、2020年にドイツのCSI3*で145cmクラス優勝、2021年にLGCT2021 ローマ大会（CSI5*GCT Rome）でグランプリ2位、2022年にドイツのCSI2*でグランプリ優勝などの成績を残している。
なお、LGCT2023年間ランキングは、マイケル・ファン・デル・フルーテン（オランダ）が175ポイントで首位をキープ。以下、マリン・バーヤード・ジョンソン（スウェーデン）が160ポイントで2位、クリスチャン・ククック（ドイツ）が159ポイントで3位、シモン・ドレストア（フランス）が138ポイントで4位、エドウィナ・トップス・アレクサンダー（オーストラリア）が135ポイントで5位となっている。
PHOTO：©LGCT
CSI／CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語（Sautが障害馬術の意）。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*（ファイブスター）、4*（フォースター）、3*（スリースター）、2*（ツースター）、1*（ワンスター）という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。