[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第6戦・カンヌ大会/CSI5*GCT Cannes]
現地時間10日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2023 第6戦・カンヌ大会(開催地:フランス/カンヌ)最終日に行われたLGCTグランプリ・カンヌ標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ボーヴィルZ号が優勝。2位にピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号、3位にマイケル・ダフィー(アイルランド)&シンカ3号が入った。
第1走行
出場39人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のマイケル・ダフィー(アイルランド)&シンカ3号。続いて5番、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク4位のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ボーヴィルZ号、同ランク8位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、アンドレアス・ショウ(デンマーク)&ダーク・デ・ラックス号、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号など11人馬がクリアラウンド。トータル13人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの39.37秒をマークしたマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ボーヴィルZ号が見事にLGCTグランプリ・カンヌを制し、優勝賞金165,000ユーロ(約2,475万円)を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。
続いて、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が減点0、39.92秒で2位、マイケル・ダフィー(アイルランド)&シンカ3号が減点0、40.15秒で3位、フィリップ・シュルツ・トプホフ(ドイツ)&カルラ号が減点0、40.23秒で4位、アンドレアス・ショウ(デンマーク)&ダーク・デ・ラックス号が減点0、40.80秒で5位に入った。
ボーヴィルZ号はベルギー産のザンガーシャイド種(13歳牡馬)。2018年よりマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)とコンビを組み、2019年にLGCT2019 モナコ大会(CSI5*GCT Monaco)でグランプリ優勝、CSI5*-W ラコルーニャ2019(CSI5*-W La Coruña)でFEIワールドカップ・ラコルーニャ大会優勝、2021年には2020東京五輪にオランダ代表として出場し、個人銅メダルを獲得している。
なお、LGCT2023年間ランキングは、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)が175ポイントで首位をキープ。以下、クリスチャン・ククック(ドイツ)が134ポイントで2位、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)が130ポイントで3位、エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)が117ポイントで4位、アブデル・サイード(ベルギー)が109ポイントで5位となっている。
PHOTO:©LGCT
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。