マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)がLGCTグランプリ・サントロペ優勝/LGCT2022 第5戦・サントロペ大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第5戦・サントロペ大会/CSI5*GCT St Tropez]

現地時間21日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第5戦・サントロペ大会(開催地:フランス/サントロペ)最終日に行われたLGCTグランプリ・サントロペ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号が優勝。2位にハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、3位にスペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号が入った。

第1走行

出場34人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のジャンヌ・サドラン(フランス)&ヴァンナン号。続いて、10番のピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク7位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、同ランク13位のジェローム・ゲリー(ベルギー)&グルポ・プロム・ディエゴ号、17位のケビン・スタウト(フランス)&スクーデリア1918 バイキング・ドラ・ルセリー号、クリスチャン・アールマン(ドイツ)&ソリッド・ゴールドZ号、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号など10人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル12人馬で争われることとなった。

なお、世界ランク1位で2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)、同ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)、11位でLGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点4でジャンプ・オフ進出ならず。

さらに、世界ランク12位のジュリアン・エパイヤール(フランス)、同ランク19位で2020東京五輪個人銅メダリストのマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)も減点4でフィニッシュし、第1走行で敗退となっている。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、8人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の34.71をマークしたマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号が見事にLGCTグランプリ・サントロペを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,352万円)を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点0、35.09秒で2位、スペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号が減点0、35.35秒で3位、アブデル・サイード(エジプト)&バンディット・サヴォワ号が減点0、35.62秒で4位、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&グルポ・プロム・ディエゴ号が減点0、36.08秒で5位に入った。

H&Mインディアナ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(14歳牝馬)。2016年よりマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)とコンビを組み、2021年に開催された2020東京五輪に出場し、団体金メダルを獲得。また、LGCT2021 第12戦・ローマ大会(CSI5*GCT Rome)ではグランプリを制している。

なお、LGCT2022年間ランキングは、ピーター・デボス(ベルギー)が110ポイントで首位に浮上。ジル・トーマス(ベルギー)が101ポイントで2位、ルドガー・ベールバウム(ドイツ)が99ポイントで3位、同じく99ポイントのクリスチャン・ククック(ドイツ)が4位、カトリン・エッカーマン(ドイツ)が98ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。