クリスチャン・ククック(ドイツ)がLGCTグランプリ・ローマを制覇/LGCT2022 第13戦・ローマ大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第13戦・ローマ大会/CSI5*GCT Rome]

現地時間3日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第13戦・ローマ大会(開催地:イタリア/ローマ)2日目に行われたLGCTグランプリ・ローマ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、クリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号が優勝。2位にベン・マー(イギリス)&ファルテックHB号、3位にマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号が入った。

第1走行

出場34人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のジョディ・ホール・マカティアー(イギリス)&ソルトン・ペッパ号。続いて4番、世界ランク5位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号、同ランク3位で2020東京五輪個人銀メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&MクリスチャンK号、6位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号、7位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ファルテックHB号、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ディアロウ・ブルーPS号など10人馬がクリアラウンド。トータル12人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク9位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点8、1992バルセロナ五輪個人金メダリストのルドガー・ベールバウム(ドイツ)は途中棄権、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)は減点4、そして、日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)も減点8に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、8人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の42.68秒をマークしたクリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号見事にLGCTグランプリ・ローマを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,396万円)を獲得。同時に、11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、ベン・マー(イギリス)&ファルテックHB号が減点0、43.35秒で2位、マルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号が減点0、43.62秒で3位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号が減点0、44.20秒で4位、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が減点0、44.82秒で5位に入った。

ムンバイ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(10歳牡馬)。2019年よりクリスチャン・ククック(ドイツ)とコンビを組み、2020年にディルイーヤ馬術フェスティバル(CSI5*-W Riyadh)でFEIワールドカップ・リヤド大会優勝、ドイツのCSI2*でグランプリ優勝、2021年にはドイツ代表チームのメンバーとしてFEIヨーロッパ選手権に出場し、団体銀メダルを獲得している。

なお、LGCT2022年間ランキングは、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が238ポイントで首位をキープ。ベン・マー(イギリス)が232ポイントで2位、ピーター・デボス(ベルギー)が221ポイントで3位、ダーラ・ケニー(アイルランド)が198ポイントで4位、マルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)が190ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。