[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第15戦・リヤド大会/CSI5*GCT Riyadh]
現地時間22日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第15戦・リヤド大会(開催地:サウジアラビア/リヤド)最終日に行われたLGCTグランプリ・リヤド(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号が優勝。2位にハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、3位にユル・フライリンク(オランダ)&ロング・ジョン・シルバー3号が入った。
第1走行
出場35人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のユル・フライリンク(オランダ)&ロング・ジョン・シルバー3号。続いて3番、世界ランク4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、クリアラウンドしたのは、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号、マイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号の2人馬のみとなり、ジャンプ・オフはトータル4人馬で争われることになった。
なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点12、同ランク2位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)、6位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点4、8位で2020東京五輪個人銅メダリストのマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)は途中棄権、9位で2020東京五輪個人銀メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)は減点12で敗退。
FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4、2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)は減点8、2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)は減点4、FEIヨーロッパ選手権2021個人銀金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)は減点16に終わり、こちらもジャンプ・オフに駒を進めることができなかった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の35.78秒をマークしたマイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号が見事にLGCTグランプリ・リヤドを制覇。第12戦・ファルケンスワールト大会に続く、今シーズンのLGCTグランプリ2勝目を上げ、優勝賞金300,000ユーロ(約4,368万円)を獲得した。
続いて、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点0、36.68秒で2位、ユル・フライリンク(オランダ)&ロング・ジョン・シルバー3号が減点0、38.83秒で3位、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号が減点4、35.17秒で4位、第1走行を減点4でフィニッシュした11人馬のうち、最も走行タイムの速かったフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号が5位に入った。
HHSカライス号はアイルランド産のアイリッシュスポーツホース種(11歳牡馬)。2018年よりマイケル・ペンダー(アイルランド)とコンビを組み、2020年にポルトガルとオランダのCSI2*でグランプリ優勝、2021年にポルトガルのCSI3*でグランプリ優勝、2022年にLGCT 第12戦・ファルケンスワールト大会(CSI5*GCT Valkenswaard)でグランプリ優勝という成績を残している。
なお、LGCT2022年間ランキングは、ベン・マー(イギリス)が255ポイントで首位となり、キャリア3度目となるLGCTチャンピオンタイトルを戴冠。以下、ピーター・デボス(ベルギー)が244ポイントで2位、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が238ポイントで3位、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)が227ポイントで4位、ユル・フライリンク(オランダ)が220ポイントで5位となった。
PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。