[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第9戦・パリ大会/CSI5*GCT Paris]
現地時間25日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第9戦・パリ大会(開催地:フランス/パリ)2日目に行われたLGCTグランプリ・パリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号が優勝。2位にリリー・アットウッド(イギリス)&コルレオンVDヴリアービーク号、3位にリリー・キーナン(アメリカ)&クイーンズランドE号が入った。
第1走行
出場35人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のガイア・ガリクセン(ノルウェー)&グランディーノH号。続いて、12番のジョン・ウィテカー(イギリス)&ユニック・デ・フランポート号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク7位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号、オリヴィエ・ロバート(フランス)&ヴィヴァルディ・デ・メノー号、リリー・キーナン(アメリカ)&クイーンズランドE号、リリー・アットウッド(イギリス)&コルレオンVDヴリアービーク号、エリック・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ドリームランド号の5人馬がクリアラウンド。トータル7人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点4、同ランク10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点16で敗退。世界ランク12位のダニエル・ブルマン(イスラエル)、同ランク16位のジェローム・ゲリー(ベルギー)、20位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)も減点4でフィニッシュし、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の36.07秒をマークしたマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号が見事にLGCTグランプリ・パリを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,426万円)を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。
続いて、リリー・アットウッド(イギリス)&コルレオンVDヴリアービーク号が減点0、37.55秒で2位、リリー・キーナン(アメリカ)&クイーンズランドE号が減点0、39.13秒で3位、エリック・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ドリームランド号が減点0、39.53秒で4位、ガイア・ガリクセン(ノルウェー)&グランディーノH号が減点0、41.81秒で5位に入った。
ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(11歳牝馬)。2021年よりマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)とコンビを組み、CSIOバルセロナ2021(CSIO5*-NC Final Barcelona)で150cmクラス優勝、LGCT2022 第1戦ドーハ大会(CSI5*GCT Doha)、第5戦 サントロペ大会(CSI5*GCT St Tropez)で155cmクラスを制している。
なお、LGCT2022年間ランキングは、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が210ポイントで首位をキープ。ベン・マー(イギリス)が182ポイントで2位、ピーター・デボス(ベルギー)が139ポイントで3位、ジル・トーマス(ベルギー)が136ポイントで4位、スペンサー・スミス(アメリカ)が131ポイントで5位につけている。
PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。