[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第14戦・ニューヨーク大会/CSI5*GCT NewYork]
現地時間24日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第14戦・ニューヨーク大会(開催地:アメリカ/ニューヨーク州ニューヨーク)2日目に行われたLGCTグランプリ・ニューヨーク(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号が優勝。2位にピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号、3位にマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号が入った。
第1走行
出場35人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、15番のマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号。続いて、21番のシェーン・スウィートナム(アイルランド)&アレハンドロ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、クリアラウンドしたのは、世界ランク18位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号の2人馬のみとなり、ジャンプ・オフはトータル4人馬で争われることになった。
なお、世界ランク3位で2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)、同ランク6位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)、8位のケント・ファリントン(アメリカ)、16位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点4に終わり、第1走行での敗退が決定。
世界ランク9位のマックス・クーナー(オーストリア)は減点8、同ランク11位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)は途中棄権、13位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点8でフィニッシュし、こちらもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬すべてがクリアラウンド。そのうち、一番時計の41.07秒をマークしたダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号が見事にLGCTグランプリ・ニューヨークを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,388万円)を獲得。第7戦・カンヌ大会に続く、今シーズンのLGCTグランプリ2勝目を上げた。
続いて、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が減点0、41.15秒で2位、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号が減点0、41.45秒で3位、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&アレハンドロ号が減点0、41.51秒で4位、第1走行を減点4でフィニッシュしたマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号が5位に入った。
スクーデリア1918トバゴZ号はベルギー産のザンガーシャイド種(14歳牡馬)。2016年よりダニエル・ドイサー(ドイツ)とコンビを組み、ダッチ・マスターズ2022(CSI5* RGS s-Hertogenbosch)でロレックスグランプリ優勝、冬季馬術フェスティバル2021 ウィーク11(CSI5*Wellington)でロレックスグランプリ優勝、 FEIヨーロッパ選手権2019で団体銀メダル獲得、ジャンピング・インターナショナル・ボルドー2019(CSI5*-W Bordeaux)でFEIワールドカップ・ボルドー大会優勝、マドリード・ホースウィーク2018(CSI5*-W Madrid)でFEIワールドカップ・マドリード大会優勝など、輝かしい成績を収めている。
なお、LGCT2022年間ランキングは、ベン・マー(イギリス)が250ポイントで首位に浮上。ピーター・デボス(ベルギー)が244ポイントで2位、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が238ポイントで3位、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)が212ポイントで4位、ダーラ・ケニー(アイルランド)が203ポイントで5位につけている。
PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。