ピーター・デボス(ベルギー)がLGCTグランプリ・ロンドンを制覇/LGCT2022 第11戦・ロンドン大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第11戦・ロンドン大会/CSI5*GCT London]

現地時間20日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第11戦・ロンドン大会(開催地:イギリス/ロンドン)2日目に行われたLGCTグランプリ・ロンドン(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が優勝。2位にオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号、3位にユル・フライリンク(オランダ)&コム・ラウドW号が入った。

第1走行

出場33人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は2番、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号。続いて、7番のエレン・ウィテカー(イギリス)&エクワイン・アメリカ・スペースケーキ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ミスタープレジデント号、ユル・フライリンク(オランダ)&コム・ラウドW号、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号の4人馬がクリアラウンド。トータル6人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人金メダリストのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点8、同ランク5位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)は途中棄権、6位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点8、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点4で敗退。日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)&ゴールウィン号は減点4の8位という結果に終わっている。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の36.92秒をマークしたピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が見事にLGCTグランプリ・ロンドンを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,366万円)を獲得。同時に、11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号が減点0、37.20秒で2位、ユル・フライリンク(オランダ)&コム・ラウドW号が減点0、38.71秒で3位、エレン・ウィテカー(イギリス)&エクワイン・アメリカ・スペースケーキ号が減点0、39.78秒で4位、スコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ミスタープレジデント号が減点4、38.65秒で5位、エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号が減点4、40.83秒で6位となった。

マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号はフランス産のセルフランセ種(15歳牝馬)。ジュリアン・エパイヤール(フランス)とのコンビでジャンピング・アムステルダム2020(CSI5*-W Amsterdam)にてグランプリ優勝などの成績を残した後、2021年よりピーター・デボス(ベルギー)とコンビを結成している。

なお、LGCT2022年間ランキングは、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が216ポイントで首位をキープ。ピーター・デボス(ベルギー)が198ポイントで2位、ベン・マー(イギリス)が182ポイントで3位、マックス・クーナー(オーストリア)が165ポイントで4位、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)が160ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。