クリスチャン・アールマン(ドイツ)がLGCTグランプリ・ハンブルグを制覇/LGCT2022 第6戦・ハンブルグ大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第6戦・ハンブルグ大会/CSI5*GCT Hamburg]

現地時間28日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第6戦・ハンブルグ大会(開催地:ドイツ/ハンブルグ)4日目に行われたLGCTグランプリ・ハンブルグ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、クリスチャン・アールマン(ドイツ)&ドミネーター2000 Z号が優勝。2位タイにアンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号とマイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号が入った。

第1走行

出場33人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は1番、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号。続いて、3番のマリオ・スティーヴンス(ドイツ)&スタリッサ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号、2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)&ドミネーター2000 Z号、マイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号、ニルス・ブリュインセルス(ベルギー)&クリステル号など6人馬がクリアラウンド。トータル8人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク10位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4、同ランク15位のマックス・クーナー(オーストリア)は減点8、16位のダーラ・ケニー(アイルランド)は減点4でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の50.51秒をマークしたクリスチャン・アールマン(ドイツ)&ドミネーター2000 Z号が見事にLGCTグランプリ・ハンブルグを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,364万円)を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、アンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号、マイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号が減点0、51.33秒で並び2位タイ、マリオ・スティーヴンス(ドイツ)&スタリッサ号が減点0、52.00秒で4位、マーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号が減点4、50.96秒で5位に入った。

ドミネーター2000 Z号はベルギー産のザンガーシャイド種(12歳牡馬)。2016年よりクリスチャン・アールマン(ドイツ)とコンビを組み、2019年にオランダのCSI2*でグランプリ優勝、2021年にCHIアルシャカブ2021(CSI5*Doha)でグランプリ優勝、2022年にベルギーのCSI2*でグランプリ優勝という成績を残している。

なお、LGCT2022年間ランキングは、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が119ポイントで首位に浮上。同じく119ポイントのピーター・デボス(ベルギー)が優勝回数の差で2位、ニルス・ブリュインセルス(ベルギー)が110ポイントで3位、ジル・トーマス(ベルギー)が101ポイントで4位、ルドガー・ベールバウム(ドイツ)が99ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。