ジェローム・ゲリー(ベルギー)がロレックスグランプリを制覇/クノック・ヒピック2021 ウィーク1 

海外障害馬術競技会

[クノック・ヒピック2021 ウィーク1/CSI5* Knokke]

現地時間25日、クノック・ヒピック2021 ウィーク1(開催地:ベルギー/クノック ヘイスト)の最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号が優勝。2位にはケビン・スタウト(フランス)&ブルガリエ・デンガンドゥ号、3位にマックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が入った。

第1走行

出場48人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、19番のリリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号。続いて、23番のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号が減点0でフィニッシュし、この時点でジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、同ランク2位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・マッドドッグス号、3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号、6位でLGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ヴィンセント号、9位のマクレーン・ウォード(アメリカ)&&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク7位で2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)、同ランク10位のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)、2008北京五輪個人金メダリストのエリック・ラマーズ(カナダ)は減点4でフィニッシュし、第1走行での敗退が決定。

また、世界ランク14位のジョス・バルーイ(ベルギー)は減点8、同ランク15位のニルス・ブリュインセルス(ベルギー)は途中棄権、16位のピーター・デボス(ベルギー)、18位のマーカス・アーニング(ドイツ)は減点8で走行を終え、こちらもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、2番目にスタートを切ったジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号が38.98秒の好タイムでクリアラウンド。先に減点4で走行を終えていたリリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号をかわして、首位に立つ。

3番目のピエリ・ジョルジオ・ブッチ(イタリア)&コチェロ号は減点6、4番目のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・マッドドッグス号、5番目のマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号、6番目のマクレーン・ウォード(アメリカ)&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号はいずれも減点4でゲリーには及ばない。

7番目のケビン・スタウト(フランス)&ブルガリエ・デンガンドゥ号はクリアラウンドをきめたが、タイムは45.26秒で一番時計の更新はならず。そして、8番目のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、9番目のマックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号、最終10番目のスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ヴィンセント号はすべて減点4でフィニッシュ。

以上の結果、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号が見事にロレックスグランプリを制し、125,000ユーロ(約1,650万円)相当の高級車と賞金40,000ユーロ(約528万円)を獲得した。

PHOTO:©Knokke Hippique