JRA(日本中央競馬会)は8日、2022年度の新規騎手免許試験の合格者を発表した。JRA競馬学校騎手課程を卒業する9名に加えて、障害馬術選選手からの障害レース専門騎手への転向を目指した小牧加矢太も見事に合格。早ければ来年3月5日(土)に晴れてデビューを迎える。馬術選手からJRA障害騎手への転身は前例がない。
小牧は1996年12月24日生まれの25歳。JRAの小牧太騎手を父に持ち、自身も騎手を目指して乗馬を始めるが、身長が伸びて、減量が難しくなったことで断念。障害馬術選手に転向した。転向後は、全日本障害馬術大会2020 Part1での全日本障害飛越選手権優勝、国際馬術掛川2018(CSI2*Kakegawa)でのCSIグランプリ優勝、全日本ジュニア障害馬術大会2016での全日本ヤングライダー障害飛越選手権優勝など、障害馬術選手として数多くのタイトルを獲得。
その後、競走馬育成牧場の立ち上げを目指した時期もあったが、2021年3月に体重制限がゆるい(障害55キロ以下/平地49キロ以下)障害レース専門騎手への転向を志し、JRA騎手試験受験を宣言。10月には第一次試験に合格し、今年1月に第二次試験を受験していた。