[ジャンピング・インターナショナル・デ・ディナール2022/CSI5* Dinard ]
現地時間31日、ジャンピング・インターナショナル・デ・ディナール2022(開催地:フランス/ディナール)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号が優勝。2位にジュリアン・エパイヤール(フランス)&グラシュー・デュ・パチス号、3位にベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が入った。
第1走行
出場42人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は3番、世界ランク13位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&グラシュー・デュ・パチス号。続いて、7番のベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク1位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&モヤVDビショップ号、ジュリエット・ファリゴット(フランス)&アルカナ・デ・リバーランド号の3人馬がクリアラウンド。トータル5人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク2位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、同ランク4位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点8、6位のダニエル・ドイサー(ドイツ)、7位のマックス・クーナー(オーストリア)、11位のハリー・スモルダーズ(オランダ)、15位のクリスチャン・アールマン(ドイツ)は減点4、9位のマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点5で敗退。
また、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は途中棄権、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)も減点4で走行を終え、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の40.94秒をマークしたマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金125,000ユーロ(約1,700万円)を獲得した。
続いて、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&グラシュー・デュ・パチス号が減点0、41.46秒で2位、ベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が減点4、44.66秒で3位、ジュリエット・ファリゴット(フランス)&アルカナ・デ・リバーランド号が減点4、51.04秒で4位、二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&モヤVDビショップ号が減点8、46.88秒で5位となった。
レオーネ・ジェイ号はオランダ産のKWPN種(10歳牡馬)。2019年よりマーティン・フックス(スイス)とコンビを組み、FEIヨーロッパ選手権2021で団体金メダルを獲得。また、同年のCHIジュネーヴ2021(CSI5*Geneva)ではロレックスグランプリを制している。
PHOTO:© Jumping International de Dinard / Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。