[ジャパン・オープン2023年度 第3戦/日本馬術連盟公認3*競技会]
2023年6月16日(金)~6月18日(日)の3日間にわたり、ジャパン・オープン2023年度 第3戦(開催地:つま恋乗馬倶楽部/静岡県掛川市)が開催され、最終日にはAⅡグレード(大障害B)、Bグレード(中障害A)、Cグレード(中障害B)、Dグレード(中障害C)、Eグレード(中障害D)という各グレードの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。
ジャパン・オープンは、馬の能力に応じた「グレード制」を日本で初めて導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2023年度は第1戦からファイナル戦まで全9大会を開催予定。AⅡ・B・C・D・Eという5つのグレードに分かれて競技が実施され、第1戦~第7戦までのグレード別年間ポイント上位馬匹、第1戦~第7戦までに4回以上参加している団体(頭数無制限)、オーガナイザー推薦を受けた馬匹がファイナル戦の出場権を獲得。また、年間トータルポイントランキング上位の人馬 、グレード別ランキン グ1位の馬匹 には、奨励金(賞金)または賞品が授与される。
AⅡグレード決勝
-優勝-
渡辺祐香&ヴァンスカインデルズ・ダイモンド号
(つま恋乗馬倶楽部)
草薙達也&カスカーザ号
(座間近代乗馬クラブ)
4人馬が出場したAⅡグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm以下)では、第1走行で渡辺祐香&ヴァンスカインデルズ・ダイモンド号(つま恋乗馬倶楽部)と草薙達也&カスカーザ号(座間近代乗馬クラブ)の2人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)し、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立。しかし、両人馬ともにジャンプ・オフを棄権したため、2人馬の同点優勝となった。
続いて、大会2日目のAⅡグレード標準障害を勝った佐藤賢希&コンタドーラ号(明松寺馬事公苑)が減点4で3位、途中棄権に終わった本田恵士&ジモーナ号(スクーデリアマジェンタ)は順位がつかなかった。なお、大会初日のAⅡグレード S&Hを勝った平永健太&C’sヴェルビータ号(乗馬クラブクレインエクエストリアンセンター)は、最終日はBグレード決勝に出場している。
ヴァンスカインデルズ・ダイモンド号(つま恋乗馬倶楽部)はオランダ産のKWPN種(15歳セン馬)。2017年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、大阪グランプリ2017 ファイナル大会(4スター)でFEIワールドカップ・大阪大会優勝、大阪グランプリ2019 スプリング大会(4スター)で大阪グランプリ優勝などの成績を上げている。
カスカーザ号(座間近代乗馬クラブ)はドイツ産のホルシュタイナー種(13歳牝馬)。2019年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、ジャパン・オープン2023年度 第1戦(3スター)でBグレード S&H優勝、Bグレード決勝2位、2022年度 第6戦(4スター)でBグレード決勝2位などの成績を上げている。
Cグレード(中障害B)決勝
-優勝-
滝澤和希&CRNベガスジュニア号
(乗馬クラブクレインエクエストリアンセンター)
14人馬が出場したCグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/130cm以下)では、第1走行で2人馬がクリアラウンドし、ジャンプ・オフへ進出。一騎打ちとなったジャンプ・オフでは、35.92秒でクリアラウンドした滝澤和希&CRNベガスジュニア号(乗馬クラブクレインエクエストリアンセンター)が見事に優勝を飾り、賞金10万円を獲得した。
対する小西凛生&エテルノK号(青山学院大学馬術部)は減点4、42.94秒で2位に。以下、第1走行を減点4でフィニッシュした7人馬のうち、走行タイムで上位となった二宮裕哉&カレッジM号(成田乗馬クラブ)が3位、関口裕子&ドナート号(小淵沢カントリー乗馬クラブ)が4位、福島 章&アジュールJH号(STAR HORSES)が5位に入っている。
なお、福島大輔とのコンビで大会初日のCグレード標準障害を勝ったエクラタン号(STAR HORSES)は、吉野真奈とのコンビで出場。第1走行を減点4でフィニッシュし、ジャンプ・オフに進めず7位に。また、柳澤李理とのコンビで2日目のCグレード標準障害を勝ったパーフェクトウイニングムード号(北総乗馬クラブ)は決勝競技を棄権している。
CRNベガスジュニア号(乗馬クラブクレイン千葉富津)はオーストラリア産のウォームブラッド種(8歳セン馬)。2020年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、ジャンピングYH秋2022(1スター)で中障害飛越C標準優勝、クリスマスホースショー2022(1スター)で中障害C優勝、ジャパン・オープン2023年度 第2戦(4スター)でCグレード決勝優勝などの成績を残している。
Bグレード(中障害A)決勝
-優勝-
佐藤賢希&兀地号
(明松寺馬事公苑)
7人馬が出場したBグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/140cm以下)では、第1走行で3人馬がクリアラウンドし、ジャンプ・オフに進出。迎えたジャンプ・オフでは、38.74秒でクリアラウンドした佐藤賢希&兀地号(明松寺馬事公苑)が見事に優勝を飾り、賞金10万円を獲得した。
続いて、ジャンプ・オフの走行を途中棄権した福島大輔&メクィドールPS号(STAR HORSES)が2位、棄権した芹澤永治&ディキト号(白井牧場不二ファーム乗馬クラブ)が3位に。以下、第1走行を減点4でフィニッシュした福島 章&メッサリーナPS号(STAR HORSES)が4位、同じく減点4だった平永健太&C’sヴェルビータ号(乗馬クラブクレインエクエストリアンセンター)が走行タイム差で5位となった。
兀地号(明松寺馬事公苑)はアイルランド産のアイリッシュスポーツホース種(13歳セン馬)。2020年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、みっきぃオータムホースショー2020(3スター)でみっきぃ大障害B ファイナル優勝、大阪グランプリ2022 スプリング大会(4スター)で中障害飛越《B》チャンピオンシップ優勝、全日本障害馬術大会2021 PartⅠで中障害飛越競技A 予選標準優勝、大阪グランプリ2023 スプリング大会(4スター)で中障害飛越《B》チャンピオンシップ優勝などの成績を上げている。
※写真はイメージです(つま恋乗馬倶楽部での競技風景)