ジャパン・オープン2023年度 第1戦(日本馬術連盟公認3*競技会)競技結果/2023年3月31日(金)~4月2日(日)

日本馬術連盟公認競技会

[ジャパン・オープン2023年度 第1戦/日本馬術連盟公認3*競技会]

2023年3月31日(金)~4月2日(日)の3日間にわたり、ジャパン・オープン2023年度 第1戦(開催地:つま恋乗馬倶楽部/静岡県掛川市)が開催され、大会最終日にはAⅡグレード(大障害)、Bグレード(中障害A)、Cグレード(中障害B)、Dグレード(中障害C)、Eグレード(中障害D)という各グレードの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。

ジャパン・オープンは、馬の能力に応じた「グレード制」を日本で初めて導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2023年度は第1戦からファイナル戦まで全9大会を開催予定。AⅡ・B・C・D・Eという5つのグレードに分かれて競技が実施され、第1戦~第7戦までのグレード別年間ポイント上位馬匹、第1戦~第7戦までに4回以上参加している団体(頭数無制限)、オーガナイザー推薦を受けた馬匹がファイナル戦の出場権を獲得。また、年間トータルポイントランキング上位の人馬 、グレード別ランキン グ1位の馬匹 には、奨励金(賞金)または賞品が授与される。

AⅡグレード(大障害)決勝

-優勝-
滝澤和希&CRNディガー号
(乗馬クラブクレイン千葉富津)

5人馬が出場したAⅡグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm以下)では、滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が78.70秒で第1走行唯一のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立することなく優勝が決まり、賞金13万円を獲得した。

続いて、森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)が減点4、72.69秒で2位、杉山慎一郎&ライジングサン号(藤沢乗馬クラブ)が減点4、74.54秒で3位、増山大治郎&ア・ガール・ドゥ・シャヴァノン号(筑波スカイラインスティーブル)が減点12、72.87秒で4位、伊藤壽梨&ビルクリントン号(HASパロミノポニークラブ)が減点13、80.95秒で5位となった。なお、平尾 賢とのコンビで大会初日のAⅡグレードS&H、2日目のAⅡグレード標準障害を連勝したドナルドZ号(エンゼル乗馬クラブ)は、最終日は児島叶和とのコンビでDグレード決勝に出場。31人馬中8位という結果に終わっている。

CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)はオーストラリア産のウォームブラッド種(12歳セン馬)。2019年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、全日本ジュニア障害馬術大会2019でヤングライダー障害飛越選手権優勝、全日本ジュニア障害馬術大会2019・2020でヤングライダー障害飛越競技優勝、全日本障害馬術大会2021 Part I で中障害飛越競技A決勝優勝など輝かしい成績を収めている。

Cグレード(中障害B)決勝

-優勝-
西塚重二&マルベリーMV号
(駿ホースクラブ)

30人馬が出場したCグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/130cm以下)では、11人馬がジャンプ・オフへ進出。1人馬が棄権したため、10人馬で争われたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の33.39秒をマークした西塚重二&マルベリーMV号(駿ホースクラブ)が見事に優勝に飾り、賞金10万円を獲得した。

続いて、髙嶋佑典&チャコリーノ号(佐賀県馬術連盟)が減点0、33.80秒で2位、武宮匡宏&クィディッチ号(アバロンヒルサイドファーム)が減点0、36.65秒で3位、名倉賢人&カルーソJRA号(日本中央競馬会馬事公苑)が減点0、37.19秒で4位、越野恭介&ガレスター号(駿ホースクラブ)が減点0、37.52秒で5位に入った。なお、大会初日・2日目のCグレード標準障害を連勝した平尾 賢&ドルチェヴィータKDW号(エンゼル乗馬クラブ)は決勝競技への出場を見送っている。

マルベリーMV号(駿ホースクラブ)はニュージーランド産のマウントビュースポーツホース種(16歳牝馬)。2014年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、全日本障害馬術大会2018 Part II でダービー競技予選優勝、ジャパン・オープン2021年度 第3戦(3スター)、2020年度 第4戦(2スター)でCグレード標準障害優勝などの成績を残している。

Bグレード(中障害A)決勝

-優勝-
鈴木嘉憲&コンコルドⅡ号
(Bell Stable)

6人馬が出場したBグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/140cm以下)では、4人馬がジャンプ・オフへ進出。1人馬が棄権したため、3人馬で争われたジャンプ・オフでは、減点4、37.44秒でフィニッシュした鈴木嘉憲&コンコルドⅡ号(Bell Stable)が見事に優勝を飾り、賞金10万円を獲得した。

続いて、大会初日のBグレードS&Hを勝った草薙達也&カスカーザ号(座間近代乗馬クラブ)が減点4、37.80秒で惜しくも2位、平永健太&C’sヴェルビータ号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が減点13、47.60秒で3位、ジャンプ・オフを棄権した森本健史&カジーロ号(つま恋乗馬倶楽部)が4位、第1走行を減点8でフィニッシュした佐々紫苑&サフィアデラックJRA号(日本中央競馬会馬事公苑)が5位に入った。なお、大会2日目のBグレード標準障害を勝った鯨岡啓輔&シーラヴェンデル号(ペガサス乗馬クラブ)は第1走行を減点12でフィニッシュ。6位という結果に終わっている。

コンコルドⅡ号(Bell Stable)はスウェーデン産のスウェディッシュウォームブラッド種(13歳牡馬)。2019年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、那須グランドホースショー2022(4スター)でFEIワールドカップ・那須大会優勝、2022フジホースショー・オータムグランプリ(4スター)でFEIワールドカップ・富士大会優勝などの好成績を上げている。

※写真はイメージです(つま恋乗馬倶楽部での競技風景)