[ジャパン・オープン2022年度 第2戦/日本馬術連盟公認3*競技会]
2022年5月13日(金)~5月15日(日)の3日間にわたり、ジャパン・オープン2022年度 第2戦(開催地:つま恋乗馬倶楽部/静岡県掛川市)が開催され、最終日にはFEIワールドカップ・掛川大会(AⅡグレード決勝)とB・C・D・E各グレードの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。
ジャパン・オープンは、日本で初めて馬の能力に応じたグレード制を導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2022年度は全9大会を開催予定。AⅡグレード(大障害B)、Bグレード(中障害A)、Cグレード(中障害B)、Dグレード(中障害C)、Eグレード(中障害D)という5つのグレードで競技が実施され、第1戦~第7戦までのグレード別年間ポイント上位馬匹、第1戦~第7戦までに4回以上参加した団体(頭数無制限)、主催者推薦を受けた馬匹がファイナル戦の出場権を獲得する。また、年間トータルポイントランキング上位の人馬 、グレード別ランキン グ1位の馬匹には、賞金または賞品が授与される。
FEIワールドカップ・掛川大会
(AⅡグレード決勝)
-優勝-
片山 篤&藤丸K号
(徳島乗馬倶楽部)
12人馬が出場したFEIワールドカップ・掛川大会(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm以下)では、片山 篤&藤丸K号(徳島乗馬倶楽部)が83.31秒で第1走行唯一のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立することなく優勝が決まり、賞金50万円を獲得した。なお、同コンビは大会初日のAⅡグレード S&H、2日目のAⅡグレード標準障害も制しており、今大会のAⅡグレード完全優勝を達成している。
続いて、古田慶幸&デコ号(riding team Regroup)が減点4、83.43秒で2位、森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)が減点4、84.97秒で3位、佃 日出彦&富嶽号(乗馬クラブリバーサイドステーブル浜北)が減点5、87.78秒で4位、森 裕悟&CRNヴィクトル号(乗馬クラブクレイン東京)が減点8、82.96秒で5位となった。なお、全日本障害馬術大会2021 PartⅠで全日本障害飛越選手権を制した鯨岡啓輔&エリオットVI号(東関東ホースアンドハウンド)は減点8、84.09秒で6位という結果に終わっている。
藤丸K号(徳島乗馬倶楽部)はオランダ産のNRPS種(12歳セン馬)。2015年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、近畿馬術大会2018(3スター)で中障害飛越Aファイナル優勝、ひょうごスプリングホースショー2019(3スター)で中障害飛越Aファイナル優勝、近畿馬術大会2018(3スター)で大障害飛越Bファイナル優勝、全日本障害馬術大会2019 Part I で大障害飛越競技B決勝2位、全日本障害馬術大会2020 Part I で全日本障害飛越選手権6位など、数多くの好成績を残している。
Cグレード(中障害B)決勝
-優勝-
佐藤賢希&縁祥号
(明松寺馬事公苑)
35人馬が出場したCグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/130cm以下)では、5人馬がジャンプ・オフへ進出。迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、大会2日目のCグレード標準障害を勝った佐藤賢希&縁祥号(明松寺馬事公苑)が一番時計の44.51秒をマークし、見事に優勝。賞金20万円を獲得した。
続いて、松水優斗&コラミー号(日本中央競馬会馬事公苑)が減点0、45.33秒で2位、道下せな&ディアランB号(カシオペアライディングパーク)が減点4、42.21秒で3位、佃 日出彦&ボンジョルノ号(乗馬クラブリバーサイドステーブル浜北)が減点4、46.03秒で4位、岡田華穂&シブル号(STAR HORSES)が失権で5位となった。
縁祥号 (明松寺馬事公苑)はドイツ産のホルシュタイナー種(12歳牝馬)。2019年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、 まほろばサマーホースショー小淵沢2020(2スター)で中障害飛越Bファイナル 、大阪グランプリ2020 ファイナル大会(4スター)で中障害飛越《B》優勝、全日本障害馬術大会2020 Part I で中障害飛越競技B決勝15位、全日本障害馬術大会2021 Part II でダービー競技決勝4位などの成績を残している。
Bグレード(中障害A)決勝
-優勝-
福島大輔&グラムアー号
(STAR HORSES)
15人馬が出場したBグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/140cm以下)では、6人馬がジャンプ・オフに進出。迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の36.93秒をマークした福島大輔&グラムアー号(STAR HORSES)が見事に優勝を飾り、賞金20万円を獲得した。
続いて、増山大治郎&ア・ガール・ドゥ・シャヴァノン号(筑波スカイラインスティーブル)が減点0、38.83秒で2位、大会2日目のBグレード標準障害を勝った佐藤 泰&兀地号(明松寺馬事公苑)が減点4、35.50秒で3位、大会初日のBグレードS&Hを勝った福島大輔&コンティーナ号(STAR HORSES)が減点4、35.72秒で4位、井元躍登&IMTアウダーフィン号(成田乗馬クラブ)が減点4、39.17秒で5位に入った。
グラムアー号(STAR HORSES)はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(16歳セン馬)。2014年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、ひょうごインドアグランプリ2015(4スター)でFEIワールドカップ・三木大会優勝、ひょうごインドアグランプリ2016(4スター)で中障害飛越Aファイナル ひょうごグランプリ優勝、大阪グランプリ2017 スプリング大会(4スター)で大阪グランプリ優勝、ひょうごインドアグランプリ2017(4スター)でFEIワールドカップ・三木大会優勝、東日本障害馬術大会2018(4スター)でFEIワールドカップ・千葉大会優勝、全日本障害馬術大会2016・2017 PartⅠで全日本障害飛越選手権連覇など、輝かしい成績を収めている。
※写真はイメージです(つま恋乗馬倶楽部での競技風景)