[ジャパン・オープン2022年度 ファイナル戦／日本馬術連盟公認3*競技会]
2023年3月17日（金）～3月19日（日）の3日間にわたり、ジャパン・オープン2022年度 ファイナル戦（開催地：つま恋乗馬倶楽部／静岡県掛川市）が開催され、最終日にはAⅡ・B・C・D・Eという各グレードの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。
ジャパン・オープンは、日本で初めて馬の能力に応じたグレード制を導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2022年度は全9大会を開催。AⅡグレード（大障害B）、Bグレード（中障害A）、Cグレード（中障害B）、Dグレード（中障害C）、Eグレード（中障害D）という5つのグレードで競技が実施され、第1戦～第7戦までのグレード別年間ポイント上位馬匹、第1戦～第7戦までに4回以上参加した団体（頭数無制限）、主催者推薦を受けた馬匹がファイナル戦の出場権を獲得した。また、年間トータルポイントランキング上位の人馬 、グレード別ランキン グ1位の馬匹には、賞金または賞品が授与される。
AⅡグレード（大障害）決勝
－優勝－
森本健史＆ヴァイスファーデン号
（犬山乗馬クラブ）
4人馬が出場したAⅡグレード決勝（標準障害飛越競技 238.2.2／150cm以下）では、大会2日目のAⅡグレード標準障害を勝った森本健史＆ヴァイスファーデン号（犬山乗馬クラブ）が70.20秒で第1走行唯一のクリアラウンド（減点0で走行を終えること）。見事に優勝に飾り、賞金30万円を獲得した。
続いて、増山大治郎＆ア・ガール・ドゥ・シャヴァノン号（筑波スカイラインスティーブル）が減点4、70.42秒で2位、杉山慎一郎＆ライジングサン号（藤沢乗馬クラブ）が減点4、75.72秒で3位、 徳山 望＆ロニーエース号（八王子乗馬倶楽部）が減点8、73.94秒で4位となった。なお、大会初日のAⅡグレードS＆Hを勝った増山誠倫＆アダマス号（小山乗馬クラブ）は決勝競技への出場を見送っている。
ヴァイスファーデン号（犬山乗馬クラブ）はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種（13歳セン馬）。日本馬術連盟主催・公認競技会では、全日本障害馬術大会2020 Part I で中障害飛越競技A決勝2位、 ジャパン・オープン2020年度 ファイナル戦（3スター）でAⅡグレード決勝優勝、第5戦（4スター）でBグレード決勝優勝、2021年度 第8戦（3スター）でAⅡグレード決勝優勝、まほろばオータムホースショー三木 2022（2スター）でまほろばグランプリ優勝などの成績を残している。
Cグレード（中障害B）決勝
－優勝－
林 義昌＆クレド号
（北総乗馬クラブ）
26人馬が出場したCグレード決勝（標準障害飛越競技 238.2.2／130cm以下）では、7人馬がジャンプ・オフ（優勝決定戦）へ。ジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の35.14秒をマークした林 義昌＆クレド号（北総乗馬クラブ）が見事に優勝に飾り、賞金15万円を獲得した。
続いて、草薙達也＆カスカーザ号（座間近代乗馬クラブ）が減点0、37.09秒で2位、芹澤永治＆ディキト号（白井牧場不二ファーム乗馬クラブ）が減点0、38.77秒で3位、林 忠義＆パーフェクトウイニングムード号（北総乗馬クラブ）が減点4、35.46秒で4位、武田京夏＆オーロラボレアリス号（筑波スカイラインスティーブル）が減点4、37.43秒で5位に入った。なお、大会2日目のCグレード標準障害を勝った木村早希子＆ディーヴァ号（STAR HORSES）は第1走行を減点4でフィニッシュし、16位という結果に終わっている。
クレド号（北総乗馬クラブ）はドイツ産のウエストファーレン種（17歳セン馬）。2018年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、2018チャレンジジャンピング千葉（1スター）で中障害B2勝、中障害C1勝、東日本障害馬術大会2019（3スター）で中障害B1勝をマークしている。
Bグレード（中障害A）決勝
－優勝－
水山大輔＆ユニカカルビノズボーイZ号
（株式会社ユニカ）
9人馬が出場したBグレード決勝（標準障害飛越競技 238.2.2／140cm以下）では、4人馬がジャンプ・オフへ進出。ジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の35.70秒をマークした水山大輔＆ユニカカルビノズボーイZ号（株式会社ユニカ）が見事に優勝を飾り、賞金15万円を獲得した。
続いて、滝澤和希＆CRNディガー号（乗馬クラブクレイン千葉富津）が減点0、36.63秒で2位、大会初日のBグレードS&Hを勝った平永健太＆C’sヴェルビータ号（乗馬クラブクレイン千葉富津）が減点0、37.39秒で3位、北井一彰＆BUMヴィンセント号（BUM Equine）が減点4、36.49秒で4位、第1走行を減点4でフィニッシュした古田慶幸＆デコ号（riding team Regroup）が5位となった。
ユニカカルビノズボーイZ号（株式会社ユニカ）はベルギー産のザンガーシャイド種（16歳セン馬）。2016年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、ジャパン・オープン2022年度 第8戦（2スター）でBグレードS&H優勝、2021年度 第3戦（3スター）でCグレード標準障害優勝などの成績を残している。
※写真はイメージです（つま恋乗馬倶楽部での競技風景）