[ジャパン・オープン2021年度 第8戦／日本馬術連盟公認3*競技会]
2022年2月25日（金）～2月27日（日）の3日間にわたり、ジャパン・オープン2021年度 第8戦（開催地：つま恋乗馬倶楽部／静岡県掛川市）が開催され、大会最終日には各クラスの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。
ジャパン・オープンは、日本で初めて馬の能力に応じたグレード制を導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2021年度は全9大会を開催予定。AⅠグレード（大障害A）、AⅡグレード（大障害B）、Bグレード（中障害A）、Cグレード（中障害B）、Dグレード（中障害C）、Eグレード（中障害D）という6つのグレードで競技が実施され、第1戦～第7戦までのグレード別年間ポイント上位馬匹、第1戦～第8戦までに4回以上参加した団体（頭数無制限）、主催者推薦を受けた馬匹がファイナル戦の出場権を獲得。また、年間トータルポイントランキング上位の人馬 、グレード別ランキン グ1位の馬匹には、賞金または賞品が授与される。
AⅡグレード（大障害B）決勝
－優勝－
森本健史＆ヴァイスファーデン号
（犬山乗馬クラブ）
AⅡグレード決勝（標準障害飛越競技 238.2.2／150cm以下）には2人馬がエントリーしたが、1人馬が棄権。減点7でフィニッシュした森本健史＆ヴァイスファーデン号（犬山乗馬クラブ）が優勝となり、賞金13万円を獲得した。同コンビは大会初日のAⅡグレードS&H、2日目のAⅡグレード標準障害も制しており、今大会のAⅡグレード完全優勝を達成している。
Cグレード（中障害B）決勝
－優勝－
岡田華穂＆シブル号
（STAR HORSES）
23人馬が出場したCグレード決勝（標準障害飛越競技 238.2.2／130cm以下）では、5人馬がジャンプ・オフ（優勝決定戦）へ。2人馬が棄権したため、3人馬で争われたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド（減点0で走行を終えること）。そのうち、一番時計の39.00秒をマークした岡田華穂＆シブル号（STAR HORSES）が見事に優勝を飾り、賞金10万円を獲得した。
続いて、岡田華穂＆グラムアー号（STAR HORSES）が減点0、42.37秒で2位に入り、岡田が異なる馬で1.2フィニッシュを達成。河村ひなた＆ラ・エスメラルダ号（カシオペアライディングパーク）が減点8で3位、大会初日のCグレード標準を勝った平尾 賢＆ダグラス号（エンゼル乗馬クラブ）はジャンプ・オフを棄権して4位、同じく棄権した上野きり＆クワコート号（つま恋乗馬倶楽部）が4位タイとなった。なお、大会2日目のCグレード標準障害を勝った品川皇王＆バルトユニヴェール号（カシオペアライディングパーク）は決勝競技出場を見送っている。
シブル号（STAR HORSES）はドイツ産のウォームブラッド種（14歳セン馬）。2020年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、岡田華穂とのコンビで全日本障害馬術大会2021 PartⅠの中障害飛越競技B決勝4位、全日本ジュニア障害馬術大会2021のヤングライダー障害飛越選手権6位という成績を残している。
Bグレード（中障害A）決勝
－優勝－
福島大輔＆コンティーナ号
（STAR HORSES）
5人馬が出場したBグレード決勝（標準障害飛越競技 238.2.2／140cm以下）では、福島大輔＆コンティーナ号（STAR HORSES）が第1走行で唯一のクリアラウンド。ジャンプ・オフが成立することなく優勝が決まり、賞金10万円を獲得した。同コンビは大会初日のBグレードS&H、2日目のBグレード標準障害も制しており、今大会のBグレード完全優勝を達成している。
続いて、第1走行で減点4の堀田 駿＆ヴァルス号（ホースフレンズパーク）が2位、減点9の草薙達也＆クラバット号（座間近代乗馬クラブ）が3位、減点17の吉田なな美＆サトノエンペラー号（MITA馬事公苑 吉田stable）が4位、減点19の松本 譲＆クーパーS号（日本中央競馬会馬事公苑）が5位となった。
コンティーナ号（STAR HORSES）はオランダ産のKWPN種（10歳牝馬）。ハッピー・ロマ号という馬名で2019年にCSI（国際障害飛越競技会）デビュー。2020年にスペインのCSI3* 135cmクラス4位入賞、ベルギーのCSI2* 130cmクラス4位入賞、2021年にベルギーのCSI2* 135cmクラス優勝という成績を残している。今大会が日本馬術連盟公認競技会初参戦であり、今後の活躍が大いに期待される。
※写真はイメージです（つま恋乗馬倶楽部での競技風景）