ジャパン・オープン2020年度 ファイナル戦(日本馬術連盟公認3*競技会)競技結果/2020年3月27日(金)~3月29日(日)

tsumagoi-image36 日本馬術連盟公認競技会

[ジャパン・オープン2020年度 Final戦/日本馬術連盟公認3*競技会]

2021年3月26日(金)~3月28日(日)の3日間にわたり、ジャパン・オープン2020年度 ファイナル戦(開催地:つま恋乗馬倶楽部/静岡県掛川市)が開催され、最終日には各クラスの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。

ジャパン・オープンは、日本で初めて馬の能力に応じたグレード制を導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2020年度は全9大会を開催(一部、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)。AⅠグレード、AⅡグレード、Bグレード、Cグレード、Dグレード、Eグレードという6つのグレードで競技が実施され、グレード別ランキング1位の馬匹にそれぞれ2万円、年間トータルのポイントランキング1位の選手・馬匹に25万円の賞金が授与される。

AⅡグレード(大障害B)決勝

-優勝-
森本健史&ヴァイスファーデン号
(犬山乗馬クラブ)

AⅡグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm以下)には8人馬が出場し、古田慶幸&デコ号(ホースガーデン)、森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)の2人馬がジャンプ・オフ(優勝決定戦)に進出。

一騎打ちとなったジャンプ・オフでは、最初にスタートを切った古田慶幸&デコ号(ホースガーデン)が39.43秒でクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。しかし、2番目の森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)が、そのタイムを4秒以上も更新する35.28秒でクリアラウンド。見事にAⅡグレード決勝を制し、優勝賞金50万円を獲得した。

続いて、減点0、39.43秒の古田慶幸&デコ号(ホースガーデン)が2位、第1走行で減点4、70.30秒の林 忠義&カレウィッチ号(北総乗馬クラブ)が3位、同じく第1走行で減点4、70.57秒の草薙達也&クラバット号(座間近代乗馬クラブ)が4位、第1走行で減点5の増山誠倫&グランドキャニオン号(小山乗馬クラブ)が5位に入った。

Cグレード(中障害B)決勝

-優勝-
鯨岡啓輔&コンテラス号
(東関東ホースアンドハウンド)

Cグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/130cm以下)には34人馬が出場し、5人馬がジャンプ・オフに進出。1人馬が出場辞退となったため、4人馬で争われたジャンプ・オフでは、2番目の鯨岡啓輔&コンテラス号(東関東ホースアンドハウンド)が35.00秒でクリアラウンド。先に減点4で走行を終えていた朴本真侑&ユニカアルレッテ号(株式会社ユニカ)をかわして、首位に立つ。

そして、3番目の渡辺祐香&ロイヤルズサン号(つま恋乗馬倶楽部)、最終4番目の千葉友有圭&ティフェレト号(座間近代乗馬クラブ)もクリアラウンドをきめたが、いずれも一番時計を更新することはできず。以上の結果、鯨岡啓輔&コンテラス号(東関東ホースアンドハウンド)が見事にCグレード決勝を制し、優勝賞金10万円を手にした。

続いて減点0、36.77秒の渡辺祐香&ロイヤルズサン号(つま恋乗馬倶楽部)が2位、減点0、39.78秒の千葉友有圭&ティフェレト号(座間近代乗馬クラブ)が3位、減点4の朴本真侑&ユニカアルレッテ号(株式会社ユニカ)が4位、ジャンプ・オフを辞退した林 忠義&BUMエトピリカ号(BUM Equine)が5位に入った。

なお、初日・2日目のCグレード標準を連勝していた鯨岡啓輔&チャーリーブラウンⅠ号(東関東ホースアンドハウンド)は第1走行で途中棄権。残念ながら、Cグレード完全制覇をはたすことはできなかった。

Bグレード(中障害A)決勝

-優勝-
鯨岡啓輔&インパルスハラルド号
(ペガサス乗馬クラブ)

Bグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/140cm以下)には9人馬が出場し、3人馬がジャンプ・オフに進出。ジャンプ・オフでは、2番目の鯨岡啓輔&インパルスハラルド号(ペガサス乗馬クラブ)が41.86秒でクリアラウンド。先に減点8で走行を終えていた木下建太郎&バンディート60号(乗馬クラブクレイン千葉)をかわして、首位に立つ。

そして、最終3番目、全日本ジュニア障害馬術大会2019でヤングライダー障害飛越選手権を制した滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)もクリアラウンドをきめたが、タイムは42.07秒で一番時計の更新はならず。以上の結果、鯨岡啓輔&インパルスハラルド号(ペガサス乗馬クラブ)が見事にBグレード決勝を制し、優勝賞金10万円を獲得。鯨岡は今大会の決勝競技を4勝する大車輪の活躍を見せた。

続いて減点0、42.07秒の滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が2位、減点8の木下建太郎&バンディート60号(乗馬クラブクレイン千葉)が3位、第1走行で減点1、76.66秒の池田弘彰&ホーフエンブルーフ・D・エース号(OISO乗馬クラブ)が4位、同じく第1走行で減点1、79.05秒の北井一彰&オテロ49号(アシェンダ乗馬学校)が5位となった。

なお、全日本障害馬術大会2020 PartⅠで中障害飛越競技B決勝を制したチャンピオンであり、初日・ 2日目のBグレード標準を連勝していた林 義昌&デスペラードAM号(北総乗馬クラブ)は決勝競技への出場を見送っている。

※写真はイメージです(つま恋乗馬倶楽部での競技風景)